![]() |
![]() |
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
当院では下部消化管内視鏡検査をおこなっておりますが、検査をお勧めする際、疑問や心配をお持ちの方も少なくないと思います。 これらの疑問・心配のうち代表的なものにお答えする形で、下部消化管内視鏡検査を安心して受けていただくための説明と注意事項を紹介させていただきます。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Q1. | 下部消化管内視鏡検査ってどんな検査? | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
直径約13mm、柔軟性のある電子スコープを用いて検査します。スコープの先端にはCCD(半導体撮影素子カメラ)が装着されており、モニタテレビに大腸(直腸・結腸)の内部を写し出して直接観察し診断する検査です(原理は家庭用ビデオカメラと同様です)。肛門より内視鏡を入れて通常観察のほかに、異常所見を疑った場合などには色素をかけて凹凸を見たり(色素散布)、ゴマ粒大の組織片を採取して顕微鏡で判定したり(組織生検)と、精密検査を追加する場合があります。 | ![]() 下部消化管用電子スコープ |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Q2. | なぜ今、大腸検査なのか? | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
食生活の変化と共に、大腸がんが増えてきています。大腸検査はその早期発見はもちろん、癌の発生母地となる(良性の)大腸ポリープを発見できる、唯一の方法です。
主に便検査(潜血検査)で異常のあった方、血便や便秘・下痢、便が細いなど大腸由来の症状のあった方にお勧めしています。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Q3. | どこまで観るの? | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
癌やポリープなどを発見するために、肛門からS状結腸・下行結腸・横行結腸・上行結腸そして盲腸と、全大腸を観察する必要があります。全大腸検査の場合は、体型による腸の屈曲の違いや、婦人科や腹部外科の手術による癒着の影響などで個人差がありますが、盲腸に到達するのに5〜15分(これは当院での平均的な所要時間です)、スコープを抜きながら観察するのに5〜10分(どのくらい丁寧に観察するかが検者の良心!)をめどに検査をおこなっています。 また潰瘍性大腸炎や直腸に限局した病変の経過観察など、はじめから肛門より約30cmのS状結腸までの観察のみを目的として検査を行う場合もあります。これは5〜10分程度で終わります。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Q4. | 下部消化管内視鏡検査と大腸レントゲン検査の違いは? | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
下部消化管内視鏡検査は大腸の粘膜表面を直接観察するのに対し、大腸レントゲン検査は、注入したバリウム(白く写る)と空気(黒く写る)のコントラストの差を利用して消化管内部の凹凸を造影し、観察診断する検査です。大腸は食道・胃にくらべ屈曲が多くひだも多数あるため、その陰になって内視鏡では見えにくい部分も見落としなく観察できる利点があります。当院では内視鏡検査で見つかった病変の精密検査としてや、内視鏡で充分に見えない部分がある際などにお勧めする検査です。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() 大腸内視鏡写真 |
![]() 大腸レントゲン写真 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Q5. | 大腸内視鏡検査の準備はどのようにするのか? | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
特別の場合を除き、検査当日の朝から腸管洗浄薬(腸をきれいにする薬)を飲んでいただき、腸内を空にして検査にのぞみます。
以前は洗浄剤の量が2000mlでしたが、なるべく楽に前準備をしていただくために、現在では検査前日の昼より検査食を食べていただいたうえで、当日の洗浄薬の量を少なくしています。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() 大腸用内視鏡 |
![]() レントゲン室 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Q6. | 内視鏡検査は痛くないか? | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「痛み」というよりむしろ、下腹部の「異物感」や「ねじれるような感じ」、「お腹の張った感じ」を持つ方が多いと思います。内視鏡が腸内に入ること自体や空気を入れることによる伸展に由来するものです。しかし、婦人科の手術や腹部の外科手術をしたことのある方や腸の屈曲の強い方・腸の非常に長い方では、内視鏡で屈曲を越えるときに痛みを感じることがあります。当院では検査を受けられるほとんどの方に鎮痛・鎮静剤を使用しています。下記の項目Q7.をご参照ください。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Q7. | 麻酔あるいは痛み止めをするのか? | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
全大腸内視鏡検査の場合、当院では意識が無くならず検査を受ける方と会話ができる程度に鎮痛・鎮静剤を用い、"痛みの無いこと"を確認しながら、内視鏡を進めるようにしています。
薬によって全く眠っていただいている間に検査をしてしまうことも可能ではありますが、痛みを感じにくい状況ではかえって、腸が破れる"穿孔"など、希ではありますが偶発症の前兆を捉えにくいので、「適切な麻酔・適度の鎮静」が望ましいと考えています。
もちろん緊張の強い方、痛みの感じやすい方など、状況に応じて使用する薬剤を調節いたしますので、心配な方はご相談ください。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Q8. | ポリープが見つかったらどうするか? | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
癌細胞が混じる可能性のある大きさ5mm以上のポリープは、あらためて内視鏡的に切除することをお勧めします。当院では、外来で日帰りの内視鏡的ポリープ切除術・大腸癌粘膜切除術をおこなっております。 ※詳しくはこちらから |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
. | ![]() |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
わからない点は、遠慮なさらずにご質問ください。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |