中山胃腸科内科医院logo_small 内視鏡による大腸ポリープ切除術(大腸ポリペクトミー)のQ&A


当院では内視鏡による大腸ポリープ切除術をおこなっておりますが、治療をお勧めする際、疑問や心配をお持ちの方も少なくないと思います。
これらの疑問・心配のうち代表的なものにお答えする形で、
内視鏡による大腸ポリープ切除術を安心して受けていただくための説明と注意事項を紹介させていただきます。

 
Q1. 内視鏡による大腸ポリープ切除術ってどんな治療?
 直径約13mm、柔軟性のある電子スコープを用いるのは下部消化管内視鏡検査と同様です。モニタテレビで病変部を確認した後、内視鏡から金属のワイヤーを輪にした電気メスの「スネア」を出してポリープにかけ、ゆっくり締め付けると共に熱で焼きとってしまいます。切り取った傷に出血などの合併症がないこと・病変が充分に取りきれていることを確認したあと、切り取ったポリープを回収して治療終了となります。
  治療の対象となるのは大きさ5mm以上の主に腺腫と言われるポリープです。キノコのように茎を持ったタイプのポリープであれば直径20mmを超えても多くは切除可能です。小さいもののほとんどは良性ですが、大きさが増すほどにポリープの一部に癌細胞が混じる可能性のあります。また明らかに癌であると判断される病変は平坦に広がるタイプのものも少なくないのですが、この場合病変の深部に生理食塩水で盛り上がりを人工的に作ってからポリープ同様に切除します(大腸癌粘膜切除術)。ただし病変が大腸壁の表層のみに限局した早期癌で、その中でも取り残しなく切除可能と判断できたものに限り、治療対象となります。
治療がおわりましたら、点滴をしながら3〜4時間ぐらい休んでいただきます。
このときに、看護師から食事の摂り方など術後の注意事項について説明をいたします。
最後に院長の診察を受けていただきます。
 
Q2. 大腸ポリープ切除術は痛くないか?
 ポリープを切除する際、電流を流しますが通電による痛みはありません。また大腸粘膜には痛みを感じる神経がないので、切除による痛みを感じることはありません。
 内視鏡検査自体に由来するものは「痛み」というよりむしろ、下腹部の「異物感」や「ねじれるような感じ」、「お腹の張った感じ」を持つ方が多いと思います。しかし、婦人科の手術や腹部の外科手術をしたことのある方や腸の屈曲の強い方・腸の非常に長い方では、内視鏡で屈曲を越えるときに痛みを感じることがあります。このような場合の予防・対策として鎮痛・鎮静剤を準備しています。下記の項目Q3.をご参照ください。
 
Q3. 麻酔あるいは痛み止めをするのか?
 当院では、意識が無くならず検査を受ける方と会話ができる程度に鎮痛・鎮静剤を用い、"痛みの無いこと"を確認しながら、内視鏡を進めるようにしています。
 薬によって全く眠っていただいている間に治療をしてしまうことも可能ではありますが、痛みを感じにくい状況ではかえって、腸が破れる"穿孔"など、希ではありますが偶発症の前兆を捉えにくいので、「適切な麻酔・適度の鎮静」が望ましいと考えています。
 もちろん緊張の強い方、痛みの感じやすい方で、かつ大腸深部のポリープ切除術をどうしても必要とする場合など、状況に応じて使用する薬剤を調節いたしますので、心配な方はご相談ください。
 
わからない点は、遠慮なさらずにご質問ください。
 
当治療を受けられる方には、ご来院された時に説明書を用いてご説明させていただいております。
ご覧になられる方は、説明書の画像または文書名をクリックしてください。
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◆大腸ポリープ切除術を受けられる方へ
  ※大腸ポリープ切除術と全大腸内視鏡検査の説明書は同じ説明書を用いています
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◆大腸ポリープ切除術を受けられた方へ
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