住宅新築や改築が出来るということは、大変幸せなことで、こうした機会に恵まれることは生涯の中でも稀なことであります。この一大事業の実現には、家族一同の相互理解と和合をもって全精力を傾けることはもちろん、完成後も心身共に健康であり、快適な生活を送り、さらには子孫にまで永続されるように心に強く誓っていくことが大切です。


１．時期の選定

時期選定は、大変重要なことです。私達人間は、九星学でいうところの「本命星」のもと、常に大自然から影響を受けながら九年周期（九年一回り）の大きな流れに乗っています。その九年の中には、因を作る（思考計画）年と、その結果が出る年（善し悪し）に大きく分けることが出来ます。住宅新築に限らず、全ての面において、前者の因を作る年（参照）が鍵を握ります。基本的には、鬼門に入る年・中央に入る八方塞がりの年・病門に入る年・北方に入る年にしっかりと思考計画（資金繰り・設計・他）され、その年後半以降に着工まで持ち込めれば、ベストタイミングといえます。ただし、俗にいう厄年（病門・北方）の時は、本厄時に思考計画、後厄時に実行に移すと良いでしょう。



２．設計（家相）

時期選定と同様に、設計も大変重要です。新しい家をどうするか、いろいろな方に相談しながら家族全員で夢を大きく膨らませておられることと思います。最初の計画は、設計士や業者の方に依頼する前に、是非ご自身で描いてみましょう。先祖からのありのままの因縁の姿（吉凶）が必ず現れてきます。良き因縁は未来永劫に、悪しき因縁は建築前に断ち切っておくことです。具体的な詳細設計に進む前に、ご相談（家相鑑定）頂くことをおすすめいたします。
また、建物本体の形状だけではなく、建物外部の車庫・物置などの付属屋や、門からのアプローチ、池・井戸などの外構からも影響を受けるので、注意していただくと良いでしょう。



３．神　事

設計・業者との契約が済むと、いよいよ着工です。工事が無事故安全に、又、工事期間中、家族一員健康で過ごせるようお願いする地鎮祭、工事進行中に行われる上棟式、そして完成してからの安宅祭（新宅祈願）を執り行います。一大事業を行う施主（建主）と家族全員の心を一つにして、前向きの決意を堅く誓うために、出来る限りこの神事を執り行って下さい。



４．完成後

新宅完成後、３年経過してようやく天と地の間に家（人）が治まり、天地人三界和合の形となって、家門繁栄の基盤が定着して参ります。この大事な３年間は、世間の不要な言葉や風評に惑わされることなく、家族一同不動の心で前向きに生活していかなければなりません。この３年間を無事何事もなく経過すれば、未来永劫に繁栄を維持できることでしょう。