Q:どうして内視鏡検査が追加されるようになったのでしょうか?
A:胃I線検査のみならず胃内視鏡検査を受けることで、胃がんの死亡率を下げる効果がある科学的根拠が明らかになったため、国の方針として追加されましたが、住民検診としては米沢市が県内初の導入をすることになりました。
Q:内視鏡による胃がん検診はどこで受けられますか?
A:初年度の今年は、当院を含む7医療機関で5月から来年1月まで受けることができます。対象は40歳以上の米沢市民の方です。
Q:経口内視鏡と経鼻内視鏡を選ぶことはできますか?またその違いはなんですか?
A:胃内視鏡検査には経口専用の通常径の内視鏡(スコープ)のほか、口・鼻どちらからも挿入可能な細径内視鏡も使われています。通常径のスコープは直径8〜10mm、観察能や操作性に優れていますが、スコープが喉を通る時に嘔吐反射による苦痛を感じやすいといった不利な点もあります。一方、細径スコープは径5〜6mmで、挿入時の嘔吐感が少ない利点はありますが、画質がやや劣る、操作に時間がかかるなどの弱点もあります。細径スコープを用いた経鼻検査では鼻出血のリスクがあります。当院ではいずれの方法も実施可能です。
Q:胃がんやポリープが見つかった時は、その場で切除してもらえますか?
A:胃がんやポリープを切除することは「治療」になりますので、胃がん検診での内視鏡検査ではできません。ただし、組織生検(胃粘膜の一部を採取する検査)は、本人同意のもと保険診療として同時に実施する場合があります。
Q:症状があります。胃内視鏡検査を受けてもよいですか?
A:対象とするのは無症状の人です。症状のある人は医療機関を受診してください。
Q:鎮静剤を用いた検査は可能ですか?
A:検診では鎮静剤は使用しないことになっています。どうしてものご希望の方は保険診療(または自費診療)で検査を受けてください。
なおご質問には、当院院長または看護師がお答えしますので、遠慮なくお申しつけください。
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