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中山胃腸科内科医院をご利用の皆様へ (45)
 
経鼻内視鏡検査を導入しました

 経鼻内視鏡は「楽な検査」として数年来脚光を浴びており、ご存知の方も多いと思います。
 当院では消化器内視鏡専門医・指導医として、精度の高い内視鏡診断を目指すとともに、「いかしにして楽に検査を受けていただくか」について多くの努力を払ってきました。従来も「経口」としては最も細いタイプの内視鏡を、「ゲー」となりそうで心配のかた、大丈夫とはわかっていても内視鏡の太さに抵抗感をお持ちの方のために用いてきましたが、さらに負担の少ない内視鏡検査のために、最新の細径内視鏡による「経鼻」内視鏡検査を始めることにしました。

 従来の経鼻内視鏡は、「楽」と引き換えに画質や操作性といった「性能」でやや劣ることも否めませんでした。しかし今回採用したオリンパス社製 GIF-XP260NSは、経鼻用としては第3世代で、多くの面で改良と性能向上が図られた結果、少し前の標準径内視鏡と遜色のない観察性能となっています。これまでの細径内視鏡に比べて、本機の特徴は次の通りです。
 ● 観察用の光量が約2倍になり、良い条件で速やかな検査が可能となった。
 ● スコープの硬さがより柔軟に変更されたため、操作性が良くなり検査精度の向上が期待
   できる。
 ● 外径が5.8mmと従来の経口用細径機種より更に0.7mm細く、径鼻検査はもちろん、
   経口検査においても苦痛の軽減が期待できる
  (「経口」でも同じ内視鏡を使っての検査が可能です)。


      
経鼻内視鏡検査をご希望の方は院長または看護師にお知らせください

 一方、標準径の内視鏡はハイビジョン映像に進化しており、高解像度CCDによる詳細な観察が可能となっています。治療中の病変の観察や精密検査が必要な場合など、目的に応じてハイビジョン内視鏡による検査をお勧めしています。
  
 全大腸内視鏡検査の前準備に新たな方法を加えました 

これまでの大腸内視鏡の前処置としては、腸管洗浄剤の水溶液を当日の朝に1500mlから2000mlを2時間かけて飲むものでした。今回導入することになった「ビジクリアTM」は、錠剤5錠を10回、繰り返し飲む新たな腸管洗浄法です。1回の水分200mlは水やお湯の他、麦茶やウーロン茶でもよいのが最大の特徴です。10回服用に要する時間は約2時間30分。これまでの前処置では、味が好みでない・体が冷えるなどの理由で他の方法を希望なさる方にお使いいただこうかと考えています。この方法をご希望の方は、検査を予定する時におっしゃってください。


平成22年9月



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