第9回目

『8月13日、お盆なので』

 お盆なのでwalkingの旅、というわけですね。
直接旅とは関係ないけど、ホームページビルダーの使い方、ようやく慣れてきた。今回は説明書を見なくても、なんとか画面を開くことができた。
 3分くらい考えたけど。
 頻繁に更新すれば覚えるだろうけど、年に数回だけだからなあ。
 
 今回新たに導入したものは、Tシャツ・・・のみ、かな?
 いろんなものを少しずつ購入したので、さすがに道具はそろってきた。地図とか、レインカバーとか傘とか。
 あ、しかし、今回はデイパックを新規購入。
 なぜならば、今まで使っていたデイパックは迷彩柄であった。
 かなりの安物なので、使い勝手は良くなかった。それに防水性ゼロだったし。
 しかし、安物の方が気楽に使えて良い、ということもある。
 でも、考えてみたら、迷彩って視認性悪いわけだよな。
 ドライバーからしたら、見難いのではないかと。
 道を歩く時の安全性を考えると、見つけにくいデイパックは、どうなのかと。
 わざわざドライバーから見難い迷彩柄にしなくても、いいのではないかと。
 このように考えたわけなのである。
 そこで、視認性が良いようにと、赤、黄色系のデイパックを購入候補として背ウポーツ用品店に行って、結局オレンジ色のデイパックを選んだのである。
 LOWE ALPINEというメーカーの20リットル。
 デザインがおもしろかったので、選んだんだけどね。
 見た目は、割と大き目かなと思うんだけど、物を入れる部分は小さめなのである。そして全体的にシンプル。
 肩の部分に、H2Oというマークが入っている。
 多少、防水性があるということか?
 ちゃんとしたメーカー品なので、超安物の迷彩柄のデイパックとはレベルが違う。全体的に、大変しっかりした作りになっている。
 それだけに、使おうとすると、ちょっとこう、気軽に使えないというか、なんとなくそんな部分もあったりする。
 でもまあ、それも使っているうちに慣れるだろ。


 『出発』
 朝6時20分の電車でスタート。
 この最寄り駅は、駐車場が無料なので良い。
 電車は、まずまず空いてる。
 曇り。
 ぼーっつと外の景色を眺めながら何事かを考える。

 この日は二戸市まで行く予定なのだが、二戸は遠いよ。岩手県の一番北なんだから。

 仙山線は、混んでた。お盆だから、予想通り。
 仙台〜一関は混んでいて坐れなかった。しばらく体を動かしていなかったので、ウォーミングアップがわりと思って、立っていることにする。
 一関〜盛岡は、なんとか坐れた。

 盛岡からは、新幹線。
 だって、いわて銀河鉄道、料金が高いんだよな。
 二戸まで、新幹線で2900円。
 銀河鉄道が2000円、じゃなあ。
 時間は倍かかるわけだから、やっぱり新幹線選ぶよなあ。
 どっちにしても、18きっぷが使えないのは痛い。
 こういう、JRとつながっている路線が私鉄になる、なんてのが増えると、18きっぷの価値が下がるよなあ。
 赤字路線なんだから、しょうがないんだろうけどさ。
 Walking Tourerには、つらいな。
 あと、18きっぷを使っている学生さんたちも、だろうけど。

 盛岡には2時ごろ着いたので、少し早目なので、駅近くのインターネットカフェに行く。
 この店に行くのは、確か2回目。
 1時間で400円、かな。
 毎日、ネットやっているので、できないとなんとなく寂しいのである。

 お盆のため、混んでた。
 ねこのLIVEページを見たり、掲示板を見たりする。
 やはり、こういう所はメールは送れないようになっている。当然か。

 後ろにいるのは、大学生らしき男二人。パソコンでゲームをやっている。
 なんとはなしに話を聞いていると、夕方から飲みに行く予定で、それまでの暇潰しらしい。
 片方が「夕方まで、どうする? ずーっとここいる? 」と言うと、片方が「うーん、どうしようか。どっちでもいいよ」と、やる気無さそうに答える。
 片方が「じゃ、飯食いに行く? 」と尋ねると、片方が「うーん、腹へって無いけど、でも行ってもいいよ」と、これまただるそうに答える。すると一方が「どうしようか、お前のいい方でいいよ」なんて、答える。
 なんとも実りの無い、気だるい会話である。
 大学生って暇なんだなあと、考える。
 そして、自分も学生の頃はこんな風に、底なしに暇だったよなあ、などと考えた。
 今は、そこまで暇ではない。
 まあ、インターネットカフェにいるとは言っても。
 まあ、暇という感じは無いんだよなあ。
 やはり、人生残り少ないと思うようになると、暇なんて感じはなくなるようであります。
 しかし、聞いているほうが嫌になるような、気だるい学生の会話だった。


 『二戸』
 インターネットは1時間で切り上げて、新幹線で二戸市に。
 ネットは1時間くらいが、気分転換にいいよな。
 二戸で、前回泊まったホテルに再び泊まろうと考えているのだけれども。
 歩いていくと、30分くらいかかる。
 二戸市の中心部は、駅から離れているのである。
 外は快晴で暑そう。
 
 で、タクシーに乗る。
 おおっと。
 女性の運転手である。
 女性の運転するタクシーの乗るのは初めてである。
 タクシーに近づくと、運転手さんは、女性らしくバックミラーでニキビかなんかを熱心に確認していた。
 それでこちらが中に乗り込もうとすると、あわてて姿勢を戻して「どうぞ」なんて言ってた。
 タクシードライバーという職業は、女性にとってどうなのだろうか? 割がいいのだろうか、それほどでもないのだろうか?

 で、運転が下手だ!
 タクシーの運転手とは思えない!
 すごい、のろのろ運転。
 マニュアル車なんだけど、クラッチのつなぎ方が遅い。
 まあ、のろい運転の方が安全なような気もするし、実用上は問題無いわけなんだけどね。
 特に会話はしなかった。
 年齢は30代前半かなあ。

 市役所の前で降りて、前回入ったパン屋で、再びパンを買う。
 アイスクリームのトッピングのようにフィリング(詰めるもの)が並んでいて、平べったいパンに挟んでくれるという、例のパン屋である。
 前回はシステムがわからなくて、まごついたのである。
 今回は、要領もわかって、余裕である。
 フィリングは、前回おいしかった粒ピーナツとイチゴジャムのほか、チョコーレートなどを選んでみた。
 あと、前回と同じように、南部せんべい。

 ホテルに向かう途中で、小学校3,4年生くらいの女の子2人に話し掛けられた。「夏休みの宿題なんですが、アンケートに答えてもらってもいいですか。二戸の宝物って何だと思いますか」だそうだ。
 一瞬、二戸市民の振りをして「まあ、豊かな自然と人情かな」なんて答えようかとも思ったけど、正直に「二戸に住んでいるわけじゃないから、わからないなあ」と答えた。

 ホテルに入って。
 このホテル、ホント、映画のポスターがたくさん張ってある。
 受付で「このポスターは? 」と尋ねたら、受付の人は「いえ、別に特に意味はありません・・・オーナーが映画好きというだけで」と言っていた。
 オーナーが好き、というのは、十分意味はあると思うけどな。
 よく見たら、部屋の中にも小さなポスターが、額に入って飾ってある。
 その部屋のは、フェリーニの『8、2/1』だった。
 マルチェロ・マストロヤンニ主演のヤツだ。
 見たことある。
 でも、全然意味わからなかった。

 おおーっと、ここで是非書かなければいけないことがあった。
 部屋に入ったら、なんと掃除が終わってない。
 シーツがよれよれだ! 
 灰皿に、タバコの吸殻がある。
 ユニットバスには、使い終わったタオルがそのまま置いてある。

 よく見ると、床の掃除とか、ゴミ捨てなどは終わっているらしい。
 その後のベッドメーキングなどがまだ、あるいは忘れられてしまったらしい。

 ちょっと考えたけど、そのままその部屋を使うことにした。
 値段の安いビジネスホテルで、文句なんか言っても仕方ないのである。
 アフリカで泊まったホテルなんかと比べれば、こんなのどうってことはない。
 他人の寝たシーツはちょっと気持ち悪かったけど、それも10分くらいで忘れてしまった。

 それに、そのしわくちゃのシーツの上には200円が落ちていた。
 そして、テーブルの上には10円玉が。
 一瞬、チップかな? と思ったが210円のチップは無いよな。
 結局、前に使った人が落としていったろだろう。
 ベッドメーキングはされていなかったけど、210円、もうかった。
 だから、まあいいか、と思った。

 パンは相変わらず、おいしかった。
 テレビは詰まらないので、法律の本を読む。

 ああ、それで、忘れ物をしたことに気づいた。
 なんと地図を忘れた。
 あと、デジカメも。
 地図はコンビニで買おうかなともおもったけど、今回は八戸まで行くだけだし、4号線を歩くとすれば、地図は要らないかなと考える。
 また地図買うなんて、不経済だものね。
 デジカメは、前回使ってちょっと気に入ったので、まあ写真を載せるのもおもしろいかなと思ったところだったので、ちょっと残念。
 やっぱり、携帯と一体になっているのが便利かなと考えたりもする。
 でも、そのためにわざわざ携帯買うのも詰まらない。
 まあ、次回は忘れないようにしようと考える。


 『8月14日、諏訪ノ平駅スタート』

 翌日、ホテルを出たら、ほんの少しだけ雨が降っていた。
 前日見た天気予報で、朝方雨が残るが日中晴れる、という予報だったので、気にはならない。
 でも、一応傘出す。
 きょうは、二戸駅とは反対側にある、斗米駅に行くのである。
 こちらの駅の方が、スタート地点の諏訪ノ平駅に近いのである。
 ホテルからの距離は、二戸駅より斗米駅の方が少し近い。
 しかし、地図が無いので、はっきりとした駅の位置がわからない。
 前回地図を見た時の記憶があるから、その記憶を頼りに行こうと考える。
 まあ、駅に近づけば看板もあるだろうし。
 急ぐ旅でもないし、気楽なものである。

 ほとんど迷わずに、駅発見。
 ただし・・・
 すごい、小さい駅である。
 無人駅。
 待合室がプレハブ。
 ホームにたどり着く道が、畑の脇の舗装もしていない細い道。
 すごいね、これは。
 で、ホームに行ってみたら、これが上りのホームだった。
 諏訪ノ平に行くには、下りじゃないといけない。
 しかし、反対側に行く陸橋とか、そういうものは無い。
 線路に降りて歩ける通路も無い。
 他には誰もいないし、一瞬「線路に降りて渡ろうか」と考えたが、思いとどまった。
 こんな所で事故に遭ったら最悪だな、と考えたため。
 それに、電車って意外に速いしね。
 それで、一旦ホームに続く畑の側の道に出て、反対側に行く道を探す。結局、すぐ側にあった。なんということは無い。
 線路の下に、通路があるのである。
 線路に降りなくて良かった。

 で、時刻表を見たら・・・
 6時50分に下り列車は通過していた。
 その時7時ちょうど。10分間に合わなかった。
 次の列車は、7時59分。
 約1時間もある。
 しかしまあ、別に急ぐ旅でもない。
 ホームには他に人もいない。
 景色を見ながら、ぼんやりすることにした。
 
 少し離れた道路を、高齢者の夫婦が散歩している。
 夫の方は白い野球帽に白い運動できそうな服装。妻の方は、白いつばのある帽子に、やはり白っぽい軽装。
 でも、夫の方が5メートルくらい前を歩いている。
 「お前は遅すぎて、一緒に歩けない。オレは先に行くぞ」なんて感じか。
 あの年代だと、そういうもんだろうな、と考える。
 でも、一緒に散歩しているだけ偉いよな。

 なんて具合に、ぼんやりする。

 それで電車に乗って、ようやく諏訪ノ平駅スタート。
 電車に乗り遅れたために、雨が上がったので、かえって良かったか?
 陽射しも強くなく、かえって寒いくらい。
 でも、コンビニで日焼け止め買おうと思いながら歩く。
 コンビニが、なかなか無い。

 できれば4号線ではなく、裏道を歩きたいのだが、地図が無いので裏道がわからない。
 道路にある、南部町のでっかい看板は、南部町の名産などは載っているが、詳しい地図にはなっていない。
 今回は、4号線を歩くことにする。
 このあたりだと、それほど交通量も多いわけでも無いし。

 やっとコンビニ発見。
 ミニストップ、である。
 うちのあたりでは珍しい。
 青森には多いのか?

 メンソレータム・ブランドの日焼け止めと短ソックスとお茶を買う。
 短ソックスは、普通の靴下に短パンだと、脚が中途半端な日焼けになってしまうため。

 
しばらく歩いても坐れる所が無かったので、駐車場の隣の空間で、アスファルトの上にしゃがんで日焼け止めを塗り、靴下を履き替えた。
 まあ、変な姿と言えば、変か。

 あとは取り立てて、どうということもない、かな。
 歩いている時は、単調だから。
 バス停のベンチで2,3回休む。
 休める時は、すぐ休むのが長時間歩くコツではないかと思う。
 1時間歩いて1時間休んだ、という山下清ほどではないとしても。
 ちょっとでも坐ると、元気が回復するし。

 途中、道路脇に広い空間があって、木があって日陰がある場所があったので、缶コーヒーを買って飲む。
 普段は缶コーヒー、ほとんど飲まないが、木陰に坐ってボーっとしながら飲むのも悪くない。
 自販機の置いてあるその小さな店の窓ガラスには、千代の富士の古いシールが張ってあった。
 千代の富士、まだ20代か? 若い。
 カラーのシールが白黒になるくらい変色していた。

 あと、なんかやたらと演歌のステージのポスターが目に付く。
 出演しているのは、聞いたことも無い歌手ばっかりだ。
 どういう人が見に行くのだろうか?

 途中、快晴アンド高温になる。
 日焼け止め、頻繁に塗る。

 そうこうしているうちに、八戸到着。
 5時間半くらいで、八戸駅前着。
 あっさりしたものである。
 特に疲れも無い。
 しかし、ここからが問題。
 まだ2時くらいだったから、もう少し進もうと思ったのである。
 地図が無いから、カンで。
 「三沢」と「五戸」に向かう分かれ道(と言っても4車線の国道だが)があった。
 鉄道が通っているのは五戸の方だったかなと考え、五戸の方を選ぶ。
 実は、三沢の方が正解。
 地図は大切である。

 五戸に向かっても、鉄道の駅は無いし、バスだってそれほど頻繁には無いはず。夕方になったら、八戸に帰れなくなる。

 「あれ? ひょっとして間違ったかな」と考えて、仕方なくコンビニで、青森県の地図を買う。800円也。
 まったく、お金の無駄である。
 そして、道を間違えたことに気がつく。
 10キロくらい歩くと、三沢方面の道に戻れそうである。
 しかし、徒歩で10キロというと、2〜3時間。
 どうしようか、道路脇の階段に坐って考え、今回はここでギブアップすることにした。
 道を間違えなければ、あと1,2駅は行けたと思うのだが。
 残念。
 しかし、道端でお金を拾った。
 1円玉3枚だが。
 どうして、人通りも無い道路に1円玉が落ちているのか。
 自転車通学の高校生でも落としたのだろうか。
 ホテルで拾った210円と合わせて、今回の旅では213円も拾ってしまった。
 Walking Tourでお金を拾ったのは、初めてだな。

 結局、八戸駅に戻ることに。
 なにせ800円也で地図買ったので、道はすぐわかった。
 途中、新しい建売住宅の説明会用のノボリを持った営業マン2人が道路に立っているのを見掛けた。
 すごい。
 全然人通りのない道なのに。
 しかも暑いだろうに。気の毒。
 上司に「ノボリだって、ただ立てただけじゃ駄目なんだよ。人が持ってると、少しは目立つだろ! 」なんて言われて、立たされているのだろうと想像した。
 まったく無意味な仕事。同じサラリーマンとして同情するのである。

 そんなわけで、八戸駅へ。


 『八戸駅〜盛岡駅』
 八戸で泊まるかどうか迷うが、翌日夜に仕事があることを考えると、今日中に盛岡まで行っていた方がいいと考える。
 青い森鉄道と、いわて銀河鉄道を使うと、盛岡まで2時間、そして3000円。新幹線では1時間、そして少し高いだけ。
 新幹線にする。
 改札を入った後、トイレで着替える。
 Tシャツとか、汗だらけだからね。

 もちろん、立ち席。
 お盆のせいで、100%の乗車率のようである。
 6時間半くらい続けて歩くと、やはりちょっと疲れるようで、いつも2,3時間の間、うまく呼吸ができなくなる。
 呼吸が浅くなる、というか。
 倒れるとか、そういうわけでないけど、ちょっとつらい。
 新幹線の中で、ずーっとそういう状態で、多少つらかった。

 盛岡着。
 いつものホテルで、テレビでオリンピックを見ているうちに体調は元に戻った。

 オリンピック。
 勝つ選手というのは、集中力がある人なんだなあ、と考える。
 コンビニで買ったおにぎりとパンを食べて、寝る。
 おにぎりは、普通のコンビニの物ではなく、そのコンビニで手で握って売っている物らしい。大変おいしい。
 パンも、コンビニで焼いている物なのである。
 ちょっと変わっている店である。
 このコンビにも、何度利用したことか。
 盛岡も、駅前だけは少し詳しくなった。
 

 『反省』
 しかし、それにしても、出発地点に来るだけでもホント大変になってしまった。
 本当に青森市までたどり着けるのだろうか。
 新幹線を使えば可能だろうけど、そんなことまでしてやることかな、という疑問が消えない。
 どうしたらいいのか、次回までの課題である。
 大げさな話だな。

 『でもまあ』
 お金拾ったのは初めてだったな。
 しかも、ホテルと道路で。
 ホテルの部屋がベッドメーキングされていなかったのも初めてだったけど。
 小学生の女の子に話し掛けられたり、女性ドライバーのタクシーも珍しい。
 木陰で坐って缶コーヒーもいいな、と思った。
 しかし、往復に時間が掛かりすぎて、実際に歩く時間が短くなっているのは、ちょっと不満。
 八戸駅まで歩く途中、次回からは新幹線使おうかと何度も考えた。
 しかし、こんなことに新幹線使うのもやっぱりなあ、とも思うし。
 

 『盛岡駅から』
 翌日は朝5時に起きて駅に行ったら、ちょうど5時半の電車があってラッキー。
 途中の接続も良くて、乗り換えの待ち時間ほとんど無しで帰ることができた。良かった。 

トップページへもどる