第7回目

8月13日(水)
『盛岡』

 またまた、徒歩旅行なわけだけど。
 これは、ちょうどお盆で仕事が休みのため。
 今回の新機軸は、大した物ではないが、デイパックのレインカバーが仲間入りした。
 このデイパック、オークションで買った安物だが、とにかく防水性がまったくない。
 そりゃ、デイパックは雨が降ったら中に水が入り込むけど、でもちゃんとしたメーカーの物は、多少の雨なら中がびしょ濡れになったりはしない。
 ところがこのデイパック、迷彩柄は結構いいんだけど、作りは安物で、前回雨が降った時、中があっという間にびしょ濡れになった。
 中の物をビニール袋に入れて、それからデイパックに入れて難を逃れたが。
 で、今回レインカバーの購入となったのである。
 25リットル用買ったけど、ちょっと大きかったかもしれない。でもゴムがついていて伸縮するし、まあおおまかには問題なかったみたいだ。
 ちょっと大き目の別のデイパックにも使えそうだし。
 色は黄色。
 雨の歩いていると、車から見えにくくなるだろうから、安全を考えて色を選んだ。
 あとは、何かあるだろうか。
 ん〜と、Tシャツと短パンかな。
 Tシャツは、ずーっと毎回、ユニクロのを新しく買っていた。ユニクロも悪くはないんだけど、あれ、すぐ縮むね。
 着心地も良いとは言えない。
 それで、今回はTシャツも短パンも、コールマンのにしてみた。
 Tシャツは2枚ともメッシュのである。
 と思ったら、この日朝起きたら寒いんだよな。
 メッシュのTシャツ買ったのに。
 岩手県も寒いらしいし。
 メッシュで大丈夫なのか?

 で、朝5時に起きて駅まで車で。
 晴れではあるけど、寒い。
 電車の中は、快適。
 気持ち悪くならない。
 電車に慣れてきたのだろうか。
 しかし、電車混んでる。
 立ってる人も結構いる。
 どういうことなんだ、と思ったら、お盆の帰省なんだな。
 自分には関係の無いことなので、忘れてたよ。
 仙台から一関も混んでる。
 一関の2つ前の清水原駅に電車が止まった時、1500円理髪店の看板を見つける。
 一関駅前にあるという。
 髪がちょうど伸びてたんだな。
 電車の待ち合わせが1時間あるから、この時間に切ろうかなと考える。
 
 一関駅を降りて、ダッシュで1500円理髪店に。
 切符は青春18きっぷだから、途中下車もOKなのである。
 理髪店は・・・う〜ん、まあ、あまり清潔な印象ではないな。
 しかも、活気に欠ける。だらーんとした雰囲気。
 客は結構いるんだけど。
 でもまあ、1500円だから。
 この種の床屋に行ったことがある人はわかるだろうけど、仕事は流れ作業で行っている。
 髪を切る人、スソ仕上げをする人、シャンプーする人、ブローする人と別れていて、次々に流れ作業的に客をこなしていくわけである。
 すごいよお。
 髪切るの、3分くらいで終わった。
 幼稚園児がハサミで適当に新聞紙切るみたいな、切り方。
 櫛で髪を持ち上げて、ハサミでバッサ、バッサと切っていく。
 もう、スタイルなんか構ってられか、という感じ。
 まあ、髪の毛なんてどうでもよいワタシのような人間には向いている思うな。
 別に、髪なんてどうでもいいし。
 切るのは3分くらいで済むんだけど、次のスソ仕上げの人が来るまでが長い。
 理髪用のイスに坐って待っている時間が長い。
 スソ仕上げの人もあっという間に終わるんだけど、次にブローの人が来るまでが、また長い。
 まあ、1500円だと思えば、別に不満も無いが。
 終わって、ダッシュで再び駅へ。
 盛岡行きの電車に、発車2分前に乗れた。
 ギリギリ。でも、ぴったりだったとも言える。
 髪も切れたし、良かった。
 歩くと汗をかくので、髪が長いと、うっとおしいのである。
 だから、是非とも髪を切りたかったのである。

 盛岡着
 午後1時15分ごろ。
 もう、ホント、来るだけでも大変になった。
 白石の頃などは、簡単だった。
 盛岡となると電車だけで7時間くらい掛かるから、もうホント大変。
 
 この後、どうしようか悩む。
 駅前広場で、ベンチに坐って、日差しが強いので日陰に坐って考えた。
 「今から歩いても、中途半端になる。結局泊まれるホテルは盛岡くらいしかないだろうし、ちょっと歩いてもまた盛岡まで戻ってこないといけない。それならば、きょうは宿泊だけにして、あしたスタートしよう」と結論を出した。
 で、きょうは古本屋に本を買いに行くことにする。

 毎回本を持ってくるわけだが、今回は永井荷風の文庫サイズの全集を持ってきた。『あめりか物語』とか入っているヤツ。
 しかし、一冊だけでは心許無い。
 Book-Offがあるみたいなので、本を探しに行く。
 天気もいいので、フラフラと散歩がてら。
 来てみたら・・・
 ん〜小さい。
 うちの町にあるのより、だいぶ小さい。盛岡市なのになあ。
 そんで文庫本が100円じゃない。
 というか、100円のもあるけど、100円じゃないのも多い。
 わが町にあるBooK-Offは、文庫本だいたい100円だと思ったがなあ。
 まあ、いいや。どっちにしても安いわけで。
 島崎藤村の『夜明け前』が欲しかったのだが・・・無い!
 わが町のBook-Offには何冊もあったぞ。
 どうして盛岡のBook-Offには無いんだ!?
 だったら、自分とこので買えばいいだろ、と思うかもしれないが、買うのを忘れてしまったのである。
 だから、ここで買おうと期待していたのに、無かったのである。
 まあ、しょうがない。
 かわりに、青木雄二の本を買う。マンガじゃない、文庫本のヤツ。『ゼニの人間学』というの。
 あと、もう1冊、イッセー尾形の『ナマ本(巻四)、建築現場編』。
 この『ナマ本』シリーズ、古本屋ばかりで、4冊そろった。ラッキーというべきか。

 でもって、駅前のパン屋で袋に入って安売りしているパンを買って、ホテルへ。
 普通にトレイに各種パンを取って買おうと思ったんだけど、袋に5個くらい入って300円だったから、安いなと思って買ってしまった。
 中身は当たりだろうか、はたまた外れだろうか。
 まあ、300円だから、どっちでもいいと言えば、いいけどさ。
 ホテルは前回と同じ所。
 結構良かったから。でも、もう少し部屋が広かった気がするが・・・
 気のせいかな。
 部屋に入ったら、すぐ風呂にお湯を入れて、風呂に入ることにする。
 この辺の行動は、慣れてきた。
 以前は、ホテルに入ると、テレビを見たりしてダラダラしていたが、すぐ汗を落とした方が気持ちいいことに、ようやく気づいた、と言える。当たり前といえば、当たり前なんだろうけど。

 でもって、テレビ見ながらパンを食べる。
 テレビって、相変わらず、詰まらない。
 是非、テレビの代わりにパソコンを置いて欲しいものである。
 パンは、1個を除いて全部菓子パンだった。
 甘いのは、あまり好きではない。
 まあ、嫌いというほどではないが、口の中がベタベタする。

 きょう初めての食事なので、まだお腹いっぱいにならない。
 近くのコンビニにパンを買いに行く。
 このコンビニは、大変珍しいことに、普通のコンビニの中に作って売っているパンコーナーがある。
 今回で3回目くらいの利用になるが、いつも人がいっぱい。人気があるということだな。
 実際、パンはおいしい。
 ガーリックトースト、カレーナン、玄米パンなどを買う。
 あと、野菜不足を懸念して、野菜ジュース1リットル入り、あとペットボトルの日本茶。

 巨人・中日戦を見ながら、パンを食べる。
 すごい、気合の入らないゲーム。
 ひどすぎる。
 まったくやる気の無いプレーの連続。
 これがゴールデンタイムの番組かよ、という感じ。
 詰まらないので、青木雄二の本を読む。
 おもしろい。
 『ナニワ金融道』連載の時に書いたらしく、気合が入っている。
 大変おもしろいと思う。
 永井荷風の本、読めない。
 以前も何度かトライしたんだけど、永井荷風とは合わないみたいだ。
 『墨東き譚』は、なんとか読んだけど、おもしろいと思わなかったし。
 今回『あめりか物語』に再チャレンジしたけど、5ページ目でダウン。合わないのだろうなあ。
 イッセー尾形の本は、おもしろいんだけど、半分くらいがアマチュア時代に自費出版した小説が入っている。
 有名になると、こういうこともできるんだなあ、と思う。いいよなあ。
 まあ、おもしろい。

 しかし、テレビ、こんなに詰まらなくてこれから先やっていけるのだろうか。余計なお世話だろうけど、そんなことさえ考えてしまう。


 8月14日(木)
 『盛岡〜平館』

 朝6時40分起床。
 ちょっと遅かった。
 地図で市街地を抜ける道を確認して、スタート。
 前回は、盛岡市内抜けるのに、すごい難儀したので、今回は慎重を期そうと考える。
 と思ったら、意外にもあっさりと抜けることができた。
 まあ、反対方向とは言え、こうあっさりいくとは。
 服装は、コールマンの黒い短パンに、コールマンの緑のメッシュのTシャツ。靴は、おなじみのムーンスター・ウォーキングシューズ。
 短パンとTシャツは着心地が良い。ユニクロとは違うか。
 空は曇っていて、日焼け止めの必要は無さそう。
 というか、今にも雨が降りそう。これは帽子も要らない雰囲気。
 
 最初は4号線なので、交通量が多く、のどが痛くなる。
 これは幹線道路の近くに家があったら、喘息になるのがわかる気がする。
 もう、メチャクチャのどに悪いもの。
 あっという間に、のどが痛くなるもんなあ。

 途中で国道282号に入る。
 ん〜、風景がどんどん田舎になっていく。
 両脇が、ずーっと松林である。
 人工的な建物が無い。
 当然歩いている人なんかは、いないわけだが、そのため歩道もなくて、歩くのが怖い。
 
 松林がひたすら続くので、とりたてて特にどうということも無い。
 ちょっと町場になっている所で、「洗浄米・愛を米」という看板を見つける。
 しばらく考えて、ようやくわかった。
 「愛を込め」とのシャレなわけね。
 そんなもん、考えんとわからんよ。なんという商品名だよ。ひねりすぎもいいところ。

 途中、工事現場の入口でコーラ。
 本来おいしいはずのコーラだが。
 ここはほこりっぽい上、きょうはあまり暑くないから、今ひとつ。

 道の駅ある。
 休憩。
 ちょうど昼ごろだ。
 坐って休めるのがいい。
 小さな庭園みたいのの中にあるベンチに坐って休む。
 小さな道の駅だが、車は多い。
 タオルを水で濡らして絞って、体を拭く。
 気持ちいい。
 家族連れのドライブって、楽しいのかな、と考える。
 徒歩旅行のほうがおもしろいよな、と考える。
 
 次は電車ではなくて、車で来て、道の駅に車を置いて徒歩旅行はどうだろう、などと考えてみる。
 電車も、ちょっと飽きたしね。

 大更(おおぶけ)という所が、ちょっと町になっている。ホテルが無いかと思って探すが、見つからない。
 月亭可朝の公演のポスター見かける。昔のではなく、ちゃんと新しいポスターである。
 すごい、現役だったんだ。
 ポスターの月亭可朝は若いが、というか若い頃の写真を使っているが、実際は何歳なのだろうか。そして、どういう人が見に行くのだろうか。

 平館(たいらだて)というところで、三条正人、宮路オサム、宮史朗の三人によるコンサートのポスター見かける。
 宮史朗・・・クレージーケン・バンドの横山剣が、宮史朗にあこがれていたとか言っていたな、と思い出す。
 それにしても、月亭可朝の公演と言い、上記3人のコンサートと言い、田舎の娯楽は渋いなあ、と考える。

 平館駅で午後4時になったので、ここで盛岡まで帰ることにする。
 大更にホテルがあれば、そこに泊まったんだけど、無いみたいなので、盛岡まで帰ることにする。
 あとは、ホテルがありそうな町は無い。
 
 平館駅。無人駅で、やたらとほこりっぽい。
 きれいな駅ではない。
 駅前の空間がやたらと広いが、そこで地元の人らしき人たちが数人、ゴムボールで野球をやっている。
 盛岡まで、45分くらいらしい。
 1時間くらい待ち時間があったので、タオルで体を拭いて、Tシャツを着替える。
 
 列車は、ディーゼル車だった。
 ここで、驚愕の事実。
 平館から盛岡まで1本のレールでつながっているわけだが、途中、好摩(こうま)駅から盛岡駅まではJRではなく銀河鉄道とかいう別会社になっているので、青春18きっぷが使えないのだという。
 ディーゼル車の車掌が言っていた。
 「なんだ、それは!?」だよね。
 説明しようとすると面倒なんだけど、とにかくJRとJRの線路の間、数区間が別会社になっているので、別料金を払えというのである。
 そりゃ、赤字路線なのはわかるけど、なんか釈然としないものを感じる。
 しかも、その別会社の路線、駅が3つくらいしかない部分なのに、620円と高い。
 まあ、赤字路線をなんとか残そうと、苦肉の策なんだろうけどさ。貧乏旅行者にはきついわ。

 盛岡着。
 きのうとは別のホテルに泊まる。
 ちょっと値段が安い。
 でも、内容は大差無い。良かった。
 
 チェックインした後、駅前の地下道を通って、きのうのコンビニに買物に行く。
 地下道で、ひとりで歌っている青年がいる。
 エレアコ使って、マイクも使っている。
 地下道なものだから、音がすごい大きく反響する。
 すれ違ったOL二人連れが「うるさいよねえ」と言って通り過ぎる。青年には気の毒だが、確かにうるさい。
 
 きょうはチーズ入りのパンとか買う。
 また、野菜ジュース1リットル入り。

 テレビを見ながらパンを食べる。
 テレビ、詰まらない。
 芸能人御用達の温泉を紹介、だそうである。
 くだらん。
 チャンネルを換えると、料理研究家小林カツ代の一日を紹介、である。芸能人を集めて合唱団を結成しているのだそうである。
 いくらなんでも、われわれは、どうしてそんなものを見ないといけないのか。理解に苦しむ。
 野球。ダイエー戦は、おもしろい。負けてしまったが。
 野球が終わったので、もう寝る。
 きょうは、約9時間の歩行であった。
 あすは、また平館からスタート。安比高原に向かう予定である。
 

 『平館〜安代』
 盛岡駅から平館駅まで、きのうと同じディーゼル車に乗って移動。また銀河鉄道の620円を払う。なんとなく、割り切れない気持ち。
 平館。7:40a.m.スタート。
 駅に寝ている人がいる。
 徒歩かバイクか自転車か知らないが、旅行者らしき人。
 きのう、駅舎内のベンチにバックパックなどの荷物が置いてあったが、この人のだったか。
 旅行者にしては、朝が遅い。
 駅の利用者も結構いるというのに。
 まあ、こんな無人駅、人が寝ていようと、誰も気にしないかもしれないが。それより、このほこりっぽい、とてもきれいとは言えない駅で、よく眠れるものである。
 自分にはとてもできない。
 夜は、やっぱりシャワーを浴びて、ベッドに寝たいものである。
 
 平館までは、田舎の風景とは言いながら、多少は民家もあったのだが、平館過ぎたら、これはもう家が無い。
 まず、田んぼばっかりだ。
 さらに、1時間くらい歩いたら、田んぼも無くなって、山の景色になってきた。
 途中、大更駅そばのビジネスホテルの看板見つける。
 なんだよ、ホテルあるんじゃないの。
 これを知ってたら、きのう泊まったのに。そうすれば、銀河鉄道の620円(往復1260円)も払わなくて済んだのに。
 まあ、初めての土地だから、うまくいかないことが多いのは仕方がないのだが。
 
 食堂があったので、そこの自動販売機で、Qooふじりんご味を飲む。おいしい。
 いやあ、ここで飲んでいて良かった。
 なぜならば、この先は、店なんて無いのであった。
 山の中を走る道なのであった。
 歩道が無いので怖い。
 小雨模様。
 折り畳み傘を差す。100円で買った傘、まだ使える。バリュー・フォー・マネーあったねえ。
 
 雨は、まあどうということはないのだが、晴れていたほうがいいにしても。ただ、雨が降っていると、気軽にその辺に腰掛けられないのが、ちょっとつらい。休めないんだよな。
 道は登りだし、ちょっとつらい。
 しかし、風が吹いているし、周りが自然がいっぱいだし、排気ガスのにおいがしないのはありがたい。

 スノーシェードがあった。
 トンネルは、地図を見て確認して、避けるようにしているのだが、スノーシェードとは・・・
 スノーシェードはトンネルじゃないから、地図に載っていない。
 トンネルは、怖いもんね。空気、ものすごく悪いし。
 このスノーシェード、長さが800メートルくらい。
 車なら、1分で通り過ぎるだろうけど、歩くと10分以上くらいかかる。結構長い。
 やっと抜け出たと思ったら、広々とした風景。
 安比高原の近くだった。
 最近人気の安比高原。
 国道からの入口も、大変に良く整備されている。
 芝生があって、広々とした新しい道路があって。
 入口のコンビニには、車多数。若い人も多いようだ。
 乗用の芝刈り機が、芝を整えている。
 高級なリゾート地の雰囲気。

 道路がいいんだよなあ。
 なぜか、歩道もとても広い。
 徒歩旅行者にとっては、ありがたい。
 他に歩いている人はいないが。
 雨が晴れたし、疲れたので、歩道の横の鉄柱の台に腰掛けて休む。
 人の目なんか気にしてはいられない。
 
 しばらくすると、農村的集落になった。
 で、ここ、道路沿いにやたらとたくさん民宿がある。

 道路沿いの家が、安比人気を当て込んで、われもわれもと民宿を敷地内に建てたらしい。
 すごいのは、一階が農機具置き場になっていて、二階が民宿というところがあった。しかも、トイレも水洗ではないらしい。
 そんな民宿、泊まる人がいるのだろうか?
 まあ、いないようで、開店休業状態のようだったが。
 こんなのがいっぱいある。

 だって、普通の農家風民家で、敷地内に牛とか飼っていて、その側に民宿作ってもさ、来る人いるのかな? と不思議である。

 中にはちゃんとした、もうかってそうな民宿もあったけど、オレだったら泊まりたくない、というのが多かったなあ。
 だって、旅行に行くって、日常を忘れたいわけじゃないの。ゆったり風呂に入って、おいしい料理を食べて、とか。
 これらの民宿って、普段より日常を感じさせそうなとこばっかりなんだよなあ。
 まあ、もうかっているならば、喜ばしいことであるが。

 あと、ここやっぱり標高が高いから、夏でも寒いんだと思う。安比高原近くの食料品店の自販機、ホットの飲み物置いてあった。それも、10品くらい。
 夜は寒いんだろうなあ。

 目的地の、安代町の荒屋新町駅の手前1キロくらいのところで雨が降り出す。
 それまでも、真っ黒な曇り空で、いつ降り出してもおかしくない天気だったから、それまで持ったのが、ラッキーだった。
 直後、徒歩旅行者らしき人とすれ違う。
 白いカッパを着て、傘を差さず、デイパック。でも、なんか浮浪者みたいな感じだった。
 あんな所を雨の中、ひとりで歩いているのは、夏期限定徒歩旅行者に違いないとは思うが。

 荒屋新町駅到着。
 2:15p.m.
 きょうは6時間半の歩行。まあまあか。
 2時でやめるのは、そうしないと明日中に家に帰れないため。および、この先は次の駅はすぐ近くなんだけど、その次の駅がかなり遠いため。
 この駅は、この周辺では主要駅なのである。
 たぶん、路線中、有人駅はここくらいなんじゃないのかな。
 とは言え、駅舎は小さく、はっきり言って、きれいではない。

 電車の待ち時間は、1時間半くらい。だから、駅内には人はいない。窓口も閉まっている。「中で事務作業中」の札が掛かっている。
 ちょうど良い。
 トイレの水道でタオルを絞って、体を拭き、Tシャツを着替える。
 駅舎内に小さな本棚があって、本がいくつか並んでいる。自由に読んでください、だそうである。
 そして、持ち帰ってもいいそうで、好きな時に返してください、とのこと。
 つまり、もらっていってもいいですよ、ということだろうね。
 しかし、それらの本は、周辺の人が必要ない本を寄付したものと思われ、あげると言われても欲しくもない本ばかりであった。当然ながら。
 元NHKアナウンサー、宮崎緑が現役時代、@だかを視察したのを本にしたのがあったけど、読みたくないよ、そんなの。
 悲惨な生活をしている子どもたちのレポートらしいけど、宮崎緑本人はジーンズとは言いながらオシャレな服装に、ばっちりと化粧。
 どうかしている。自己満足も甚だしい。
 なんか、そんなのとか、大昔の童話とか、そんなのばっかり。
 そして、全体的に本が汚い。

 ただ、山崎豊子の『不毛地帯』の第二巻と第三巻があったので、第二巻の方をもらうことにした。
 山崎豊子って読んだこと無かったから、まあ良いチャンスということで。
 電車を待つ間、読んでみたら、結構おもしろい。
 商社マンが、自衛隊に戦闘機を売り込む話だった。
 
 3:40p.m.ごろのディーゼル車。
 盛岡で乗り換えて、一関まで。
 きょうは、ここで宿泊。
 確かに、この日は寒かった。
 夕方には20度を切って、15度くらいだったかもしれない。セーター着ている人がいたもんな。
 なにせ、駅に暖房が入っていた。
 しかも、それが快適だったんだから、やっぱり寒いよな。
 安比高原あたりも、日中でも18度くらいだった。
 歩く分には、あんまり汗かかないから、かえって快適なんだけどね。

 ホテルで。
 テレビ、相変わらず。阪神負ける。
 『不毛地帯』おもしろいんだけど、なんというか、趣味じゃないというか。でも、作者の根性は評価すべきだな。

 今回は以上で終了。
 交通事故にも遭わなかったし、良かった。
 しかし、スタート地点まで行くのが遠くなって、もう限界に近づいた気がする。
 次も苦しいだろうと思う。やっぱり、青森駅到着で、一旦終了だろうな。北海道は、サラリーマンをやっている限り、無理なんじゃないかと思う。
 
 今回は、買ったばかりの、デイパック用レインカバーも役に立ったし。雨の中歩くのも、慣れてきた気がする。
 今年中に、青森駅に行けるだろうか。
 
 
 

 

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