第6回目
2003年6月2日(月)
『水沢へ向けて出発』
仕事休めた。
こりゃ、徒歩旅行に行かないと。
電車に乗ったものの、気分が明るくならない。
人に会うのが面倒。
で、仙山線に乗るのが嫌になった。
そのまま、新庄駅まで行ってみる。
この電車、新庄行きなんである。
陸羽東線に乗って、宮城県の東北本線・小牛田駅まで行こうということなんだけど。
なんだ、なんだ。陸羽東線、電車無いぞ。
電車の本数、すごい少ない。
次の小牛田行き、2時間待ちじゃないの。
しょうがないので、新庄駅で時間を潰す。
新庄駅、結構いいよ。
駅舎自体新しい。駅舎に接続して、広い待合室がアル。
木のベンチが置いてあって、なんかオブジェとかあったりする。
オブジェはどうでもいいけど、天井も空間も広々として、採光もいいし、2時間坐っていても、さして苦痛ではない。
ただ、本を読むには、ずーっと流れている音楽が邪魔。
いらんよ、音楽なんて。
ペットボトルのお茶を飲みながら、島崎藤村の『破戒』を読む。
今回は、『破戒』と、『ゴッホの手紙』上・中巻を持ってきた。
急ぐ旅でもないし、明るく広い空間で本を読むのも良い。
陸羽東線って、ディーゼルカーだ。
席が片側2人掛け、片側1人掛け。
ちょっと珍しい。
1人掛けの方に坐る。人少なし。ガラガラだ。
窓の外は、完全に田園風景。
田んぼと畑と山ばっかりだ。
悪くはない。
陸羽東線の沿線って、比較的人口密集している地域が、鳴子温泉だけのようだ。
そこの駅からは、まあ数人の人が乗ったり降りたりしたが、そのほかの駅は乗る人も降りる人もほとんどいない。
ほぼ、鳴子温泉のために営業している路線なのか?
そりゃ、本数少ないわな。
「強風のために列車の速度を落とします」というアナウンスがあって、なんだかとても遅いスピードで走っている。
電車が風のために遅れるとは!
結局、トータルで30分遅れたらしい。
ずいぶん遅れるもんだね。
小牛田駅で乗り換え。
新庄駅では寒かったが、小牛田まで来たら、少し暖かくなった。
太平洋側は、やはり暖かいのか?
どちらも晴れてはいるんだけど、新庄ではウインドブレーカーが欲しいくらい寒かった。6月なのにね。
一関駅で乗り換え。
またまた改札を出て、駅舎内のパン屋でべーグルを買ってしまった。
わざわざ買いたくなるおいしさ。
というか、自分の住んでいる町には、おいしいべーグルを売っている店が無いんだよな。
『水沢駅着』
いやあ、やっと着いた。
午後2時半到着。
予定より3時間ほど遅れた。
やっぱり仙山線使えば良かったかな、と一瞬考える。
でも、陸羽東線おもしろかったから、まあいいかとも思う。
水沢駅に待合室、またまた酔ったおじさんの集団がいた。
彼らは、まだ就職が決まらないのだろうか?
泥酔しているわけではないので、さほど迷惑ではないとは思うが、まあ人生なかなか大変だね。
そして、水沢市と言えば、胆沢城である。
知らない?
胆沢城。
歴史の教科書に出てきたと思うけど。
朝廷が9世紀に、東北地方制圧のために作った城なのである。
今は遺跡しか残ってないけど。
坂上田村麻呂が、この城の最初の将軍なんだよな。
遺跡はきちんと保存されている。
発掘は現在も継続中。
遺跡の隣には、資料館がある。
この資料館が、なかなか立派。
水沢市民は、こんな所に税金がぜいたくに使われていることを知っているのだろうか。
以前、駅からタクシーで行った時には、タクシーの運転手さんは「地元だけど行ったことないなあ。きょう初めて行きます」と言って、無線で遺跡の場所を確認していた。
もったいない。だから、わたしが行ってあげようと思うのである。
資料館の位置は、ちょうどきょうの北上市までのルート上だ。
しかも資料館は道路際にあるので、好都合。
歩きの場合、目的の建物などが道路から離れていると、結構大変なのである。車だと気にならない距離でも、歩くと大変。
『水沢駅出発』
駅の大きな地図で道を確認して、いざ出発。
国道4号を歩くんだけど。
主要国道は、空気悪い。
楽しくはない。
晴れていて暑い。
トレーナーを脱いで、Tシャツに。
日焼け止めも塗る。
日焼け止め塗らないと、顔痛くなるもので。
『胆沢城の資料館』
入場料200円。
安いよね。
建物、立派なのにね。
作るのに、何億かかってるんだか。
小学生あたりは学校で見学するんだろうけど、あとはいったい誰が来るのだか。
以前来た時のタクシーの運転手さんも「観光客もあまり来ないんじゃないかな」と言っていたし。
ホントもったいない。
入ってみると、おもしろいのに。
平日だからね、他に客はいない。
やっぱさ、このような地味な公共機関に勤める公務員て暇だと思うな。
資料室を出ようとしたら、館長らしき人に捕まった。
「どこからいらっしゃったんですか? 歴史的な場所を回っているんですか」と聞かれた。
そういう人が訪れる所なのか。
せっかくだから「当時、地元のエミシは字が書けたのか」とか、「アテルイとモレが京都で処刑された時、地元では暴動が起きなかったのか」などの質問をさせてもらった。
当時はエミシ側に通訳がいたのだそうだ。
考えてみると、それはそうだよな。
京の役人の言葉と、エミシの言葉は当然まったく違っていただろうから。
ということは、エミシも日本語を書いていた可能性もあるわけだな。
処刑の後、暴動が起きたかどうかわからないということである。
書いた資料が残ってないんだから、そりゃわからんだろうな。千年以上も前の話だものな。
ちょっと役に立った。
『バスに乗る』
そのまま北上に向かって歩いたんだけど、夕方になってしまって、金ヶ崎とか言う所でバスに乗ることにする。
銀行の前に停留所があった。
そのほかは、閑散とした場所。
夕方6時ごろ。
北上市まで、まだ4キロという場所だが、薄暗くなってくると、歩く気が失せる。
したがって、本日の歩きは3時間半。
バスを待っている間、携帯が鳴って、誰かと思ったら親だった。
「きょうのご飯はいるか? 」だって。そりゃいらない。ここは岩手県だよ。
『バスの中』
バス会社、もうかってないんだろうな。車体がボロボロ。廃車寸前。というか、もう廃車にしたほうがいいのでは、というバスだ。
途中、社内で広告用の放送があった。
「暴力行為を許さないようにしましょう・・・暴力団などについても相談は××相談所へ。電話は0120-×××-893です」だって。
電話番号の末尾が893(ヤクザ)になってる。
『ナニワ金融道』かよ。
事実は小説より奇なり、だ。
『北上市』
意外に発展している。
結構きれいな町。
ホテルたくさんある。
でもなんとなく、うらぶれたホテルに入ってしまう。
安いかなと思って。
確かに安かった。一泊4000円くらい。
安い。
でも「アウトバスですけど、いいですか」と言う。
アウトバスとはなんだと思ったら、バス、トイレ共同なんだって。
ああ、もっと高いホテルに泊まれば良かった。
部屋はまあ、そう悪くはないが、なんとなくホテルというより、一人暮らしの学生のアパートの部屋という雰囲気。
カーテンが、なんか妙におしゃれ。
ベッドに坐って『破戒』を読んでいたら、なんだか部屋が揺れる。
先日、東北地方は地震があったばかりだから、また地震かかと一瞬あせったけど、どうもそうでもない。
風のせいで、建物が揺れているらしい。
なんという安普請だ。
風が吹いただけで、建物がゆらりゆらりと揺れるんだものなあ。
風呂が共同も、やはりちょっとつらかった。
風呂は、フロアにひとつで、ひとりずつ交代で入る仕組み。
面倒臭い。
体洗って、別に湯船に入る必要も無いけど、ちょっとお湯につかるのもいいかなと思って、風呂のふたを上げたところ・・・
湯が黄色い、というか茶色い。
なんだ? と思ったら、これ24時間風呂なんだな。
つまり、水を換えてない。
浄化はしてるんだが。
でも、色がなあ・・・
24時間風呂は体に悪いという噂もあったし。
結局入らなかった。
トイレも、フロアにひとつだし。
今どき、このようなホテル、どういう人が泊まるのだろうか。
『食事』
この日は、ほとんど食べてない。
歩きながら、べーグルとチーズが入ったパン。
夜は、寝る前にべーグル1個。
一日の食事としては、少ないよな。
でも徒歩旅行中は、なぜか不思議に腹が減らない。
どうしてだろうか?
6月3日(火)
『北上スタート』
朝8時スタート。
比較的ゆっくりしているけど、徒歩旅行にもだいぶ慣れてきて、張り切って早朝出発という気分でもなくなってきたため。
徒歩旅行は市内を抜けるのが大変。
ルートに入ってしまえばいいんだけど、そこに行くまでが難しい。
繁華街は道がたくさんあるため、地図を見てもどれがどの道なのか、わかりずらいんだよな。
北上市は人口9万人くらいらしいが、この程度の町でも、何回も地図で確認しながら歩く。
出勤、通学時間なので、歩いているサラリーマンや高校生がいっぱいいる。
地図を見ながらでも、なかなか目当ての県道にたどり着かない。
やっと県道39号に入る。
しばらく行って人通りが無くなってから、帽子を被る。そして日焼け止めを塗る。
町中で帽子被ってる人なんていないから、そんな所で被ると目立つんだよな。
県道39号は、田舎道。
田んぼばっかり。
歩くには良い。
排気ガスも無いし。
しかし、風景が田んぼばっかりで目印になる物が無いので、目印が無いので、ルートがわかりづらい。
途中、自転車に乗ったおばあさんに道を尋ねる。
小学校の近くで立て看板。
「×××(忘れた)と、さといもの里」
さといもを自慢している町なのである。
のどかで良い。
デジカメ持ってくれば良かったかなと考える。
花巻市の近くに来たら、急にでかい道が現れた。
地図で確認しても、こんな道は無い。
4車線の、それもすごく広い、歩道もとても広いまっすぐの豪華な道。
できたて新品の雰囲気。
どこへ行く道だ? と思ったら4号線だった。
4号線が新しくなったらしい。
去年買った地図に載ってないんだから、ホントできたばっかりなんだろうな。
歩いてみると、まだあんまり車も走ってなくて、歩道も広いから快適は快適。
途中、鉄橋があったので下を見てみる。
高所恐怖症なので、気持ち悪くなる。
鉄橋には、下に降りる金属製のはしごが着いている。
「事故が起きて道路が使えなくなった時とかに使うのかな」と考える。
『花巻』
新しい道は、そんなに長くはなかった。
途中、東京から500キロの看板を通り過ぎる。
デジカメ持ってきて、記念に撮ってアップすれば良かったかな、と考える。
新しい豪華な道につながるのは、在来の4号線だった。
いやあ、主要国道はひどいね。
排気ガスと土ぼこりがすごすぎて、もはや人間の歩く所ではない。
長時間歩く人なんて、想定もしてないだろうけどさ。
とにかく、4号線を歩くのは楽しくない。
花巻空港って、道路のすぐ脇にあるんだけど、ちょうどジェット機が着陸するところが見れた。
空港からしばらく行った所に、貨物用の空港があった。一緒に並べておくと、確かに便利だよな。
『道の駅』
でもまあ、花巻あたりを過ぎたら、4号線も少しだけ環境が良くなった。
つまり、車の数が少なくなった。
でもって、驚いた。
南部杜氏の里道の駅があった。
正式名は、石鳥部道の駅らしいが。
この道の駅、車で来て2回泊まったことがある。
1回目は、夏のお盆の時、ひとりで車内泊した。
これがもう真夏なのに、寒いの寒くないの。トレーナーとかあるだけの服を着て、新聞紙被って寝たけど、寒さのせいでにほとんど眠れなかった。
「これが真夏かよ」という寒さだった。
北のほうに行くと、夏でも寒いことがわかった夜だった。
とにかく、車内泊の車が多い道の駅だね。
雑魚寝している、オートバイや自転車旅行者も結構いた。
そんな思い出の場所に、今度は歩いて来るとは。
歩いてくると、また感じが違うね。
車でも来て、徒歩でも来る人は珍しいだろうな。
でもって、缶コーヒー飲みながら看板見てたら、変なことが書いてある。
「無料でインターネット」
なんだ、なんだと思って探したら、トイレの脇の建物が情報館とかいう名前で、そこに入ったらパソコンが3台あって、なんと無料で使えるのだった。
すごいねえ、最近の道の駅は。
車で来た時は、全然気づかなかったよ。
徒歩旅行だと、細かい点まで気がつくのであろうかね。
いやあ、ネット。良かったです。
小さいノート型パソコン持ち歩こうかなあ、でも重たいしなあ、と考えていた最中だったから、良いタイミングだった。
普段、日常的にパソコン使っているので、無いとちょっと寂しいものがある。
結局、30分もネットで遊んでしまった。
ヤフーの掲示板とかあっちこち見た。
少し禁断症状が治まった・
しかしこの情報館というか、休憩所、無駄に広い気がする。
人間が50人くらい入れそうな感じ。
夜、寝袋で寝るにはいいかもしれないけど。
そうやって利用している人も多いんだろうな。
あと、テレビがずーっとついているのは、ちょっと嫌。
音がうるさい。
昔のドラマの再放送をやってたけど、しかも、誰も見ていない。
あと、コンセントで携帯を充電しているおっさんがいた。
こんな使い方もあるわけね。
しかし、この道の駅は贅沢だ。
南部杜氏の里道の駅は太っ腹だよ。
それで、ビジネスホテルなんかも、フロントに1〜2台パソコン置いて自由に使えるようにすればいいのにな、と思った。
大して費用もかからないだろうし。大変良いサービスだし。
現在は、ホテルに泊まればどこでも、部屋に100%テレビが置いてある。
でも、テレビよりパソコン置いて欲しいと思う。
今は、テレビよりもネットにつながったパソコンの不がおもしろいぞ。
ゲームとかもできるし。
野球の速報は見れるし。
最近の若い人は、テレビ見ない人も多いんじゃないかな。
近い将来、ビジネスホテルも各部屋にテレビ一台じゃないくて、パソコン一台の日が来るとは思うけど。
『石鳥部駅』
道の駅で30分ほど浪費したため、道の駅を4時半に出発。
30分くらい歩いて、石鳥部駅に到着。
この日は朝8時から夕方5時まで、30分のパソコン休憩を除いて、ほとんど歩きっぱなし。計8時間半。
歩く時間が、だんだん延びていく。
かと言って、特に疲れたということもない。
この駅周辺は、すごい。
新興住宅地で、きれいな建売住宅いっぱい。道路も広くてきれい。歩道も大変広い。カラーレンガが敷いてある。
しかし、駅前は何も無い。
これから町ができるところらしい。
なにせ駅前の道路は、まだ舗装中だ。
いくつか店はあるんだけど、小さい個人商店ばかりで、ホテルもコンビにも無い。
こりゃダメだ、というわけで、隣の隣の紫波中央駅に電車で移動。
もう少し大き目の駅のようなので。
『紫波中央駅』
いやあ、駅舎は良い。
木の新築。
ログハウスではないけど、十分かっこいい。
待合室、異様に広い。きれい。デザインがおもしろい。
なんと、薪ストーブがある。
しかも飾りじゃなくて、ちゃんと使っているようだ。
ぜいたくだねえ。
薪ストーブと言っても、黒い鋳鉄製の古臭いヤツではない。
赤くて、前面にガラスが入ったオシャレなヤツだ。
テレビに出てくるログハウスなんかに置いてあるみたいなヤツ。
なんか、やたらと木が採れる町らしい。
駅舎だけではなく、自転車置き場までオシャレなデザインの木造建築になっている。
駅前広場も広い、広い。
が、しかし。
後は何も無い。
遠くにJAの建物が見える。
他には、これと言ってとりたてて何にも無い。
駅前広場だけが、やたらと広くて豪華。
この後、よほどすごい発展を見込んでいると見える。
ホテルも見当たらない。
というわけで、仕方が無いので、盛岡に移動。
『盛岡』
さすがに盛岡は、でかい。
山形市と比較しても、新しい建物と道路が多く感じる。
盛岡の方が多少人口が多い程度だと思うんだけど。
駅前のホテルに泊まる。
良いホテル。
普通のビジネスホテル。ユニットバス。
きれいだし、新しいし、文句は無い。
その前に、食料を買う。
小岩井農場の喫茶店(オシャレなたたずまい)があって、パンも売ってたので、ガーリックトーストと胚芽パンなんかを買う。
メチャクチャおいしいわけではないが、まあまあの味。
そんでもって、テレビ見て寝る。
6月4日(水)
『盛岡スタート』
電車で盛岡市まで来てしまって、この日はどうしようかなと思った。
電車で石鳥部駅まで戻って、そこから盛岡を目指そうとも考えたけど、どうもそれも二度手間。
考えてみたら、盛岡から逆に石鳥部駅まで歩いても同じかな、と。
違うと言えば違うし、自分でも割り切れない気持ちもあるが、このようなやり方で歩いていると、そうそう理屈通りには行かない。
誰かに頼まれて歩いているわけではないから、まあいいやと考えることにした。
とは言うものの、次回からはもう少しきちんと計画を立てようと思った。
とにかく、どこに泊まるかをある程度想定しておくことは、やっぱり必要かなと思った。
当たり前と言えば、当たり前なんだけど。
で、朝9時スタート。
ずいぶん遅い。
今回は、なんとなくやる気が起きないんだよな。
なんでかな。
盛岡市内をを抜けるのが、やはり大変。
地図を見てるのに、もう道に迷う、迷う。
結局、何回も地図で確認しながらも、間違ったルートをたどってしまった。
われながら信じられない。
どうしてこんなに何回も確認しながら、違う道を歩いているのか。
途中で間違っていることに気がついたが、予定のルートに戻る道順がわからない。
疲れたので、大きい公園で休む。
足裏にマメができそうだったので、ベンチに坐って靴下を脱いで足の裏を揉む。
大きい町は、公園がたくさんある点が良いところである。
仕方ないので、とにかく東北新幹線の高架橋沿いに南下することにする。
そしたら、いつの間にか、田んぼの真ん中をあるいていた。
そんなこんなで、郊外に出るまで3時間も掛かったわけで。
徒歩の旅行は大変である。
『田んぼの真ん中』
周囲が全部田んぼという、その景色はいいんだけど、家も無いし、自販機も無いからのどが渇く。この日も天気が良かった。
結局そんな田舎道をひたすら歩くことになる。
途中、自販機でコーラ買って飲んでたら、目の前に青いワンボックスが止まった。ハイエースと思うけど。
こんな何も無い所で何してんのかなあと思って見てたけど、全然動かない。
なんだろと思って、コーラ飲み終わって歩いていくと、小さなパラボラアンテナを持った警官が側溝の中に隠れていた。
スピード違反の取り締まりだったんだね。
またしばらく行くと、白黒の警察のワンボックス、ジムニーのパトカーなんかが止まっていた。
最近、スピード違反で捕まったばかりなので、こんな風にしてやっているのかと興味深かった。
何台捕まるかなと、しばらく見てたけど、なぜか一台も捕まらなかった。
直線の信号も無い田舎も道なのに。
取り締まりをしょっちゅうやってる所なんだろうか。
だから、みんな気をつけているんだろうか。
『紫波中央駅』
結局、本日は石鳥部駅までは行けず、紫波中央駅で終了。
夕方5時。
石鳥部〜紫波中央間は未踏破となった、けど別にいいよね。
この駅、盛岡のホテルで地図見たら、駅舎の反対側に町が広がってるんだな。どうも、そこにはホテルもありそうなんだな。
前日、もっとよく地図を見るべきだった。
『ホテル』
なんのことはない。線路を挟んで駅の反対側にホテルがあった。
このホテル、外見がちょっと寂れて見えた。
で、躊躇したんだけど、もう疲れてたし、いいかと思って入った。
「満室なんですけど、もう一軒ホテルを経営してまして、そちらの方は空いてます。車でお送りしますから」と言われて、もう一軒のホテルというのに行ったら・・・
これが、良かった。
でも、これね、名前はビジネスホテルとなってるんだけど、普通のビジネスホテルじゃない。
だって、靴を脱いで、靴用のロッカー入れて、スリッパで入るんだもの。
で、廊下とかとても広い。
なんというか、リゾートホテルの味付けをしたビジネスホテルというか。
客の中には、観光用のリゾートホテルとして利用している人もいるのでは、という気もするし。それとしても使える感じ。
部屋がひろーい。ツインの部屋をシングルの料金で泊まれたんだけど、ツインとしても十分広い。
これ、リゾートホテルだよ。
ユニットバスじゃないし。
ウォシュレット付きのトイレのほかに、風呂があるし、洗面所がとても広い。
すごい、ラッキー。
しかも、料金が5000円台。
初日に泊まったホテルが、4000円台でボロボロ。
きょうは、5000円台で広々、豪華。しかもシングルの部屋がいっぱいだそうで、ツインの部屋にシングルの料金で泊まれた。
これはもう、広い。
全然ビジネスホテルの広さではない。
いやあ、快適。快適過ぎる、と思うくらい。
ホテルって、ホント当たり外れがある。
まあ、このホテル、駅から離れているし、まわりは田園風景だから料金を安くできるんだろうけど。でも、いいよ。お勧め。
でも、一体こんな利便性の悪いホテル、誰が利用するのだろうか、こんな料金が安くて成り立つのだろうか、と心配。
と思っていたら、スーツ着たサラリーマンの人が制服着た女の人を連れてきて、泊めていた。
会社の本社かなんかがあって、研修に来た人を泊めてる感じだった。
「ああ、なるほど、業務用の宿泊が多いのか」と思った。
翌日駐車場を見たら、ほぼ満車。屋根にはしごを載せたワゴン車なんかが多かった。横に、なんとか電気工事を書いてある車とか。
業務用ホテルだから、平日なのに満室なのね。
こんなホテルもあるんだな。
紫波町って、人口3万ちょっとらしいんだけど、なんだか結構発展している。
広い道路沿いにいろんな店が並んでいる。
ちょうどホテルの近くに手作りパンやがあって、パンが買えた。ラッキー。
胚芽パンとか買ったけど、おいしかったよ。
民度が高いね。
そう言えば、文庫本、島崎藤村の『破戒』はおもしろかった。というか、よくできていた。伏線の張り方、各エピソード、細かい点まで気配りが利いていて、ほんとよくできている。さすが、100年も読み継がれている古典てとこだな。
この日は、『ゴッホの手紙(上)』(岩波文庫)。
ゴッホという人は、とにかくひたすら絵のことを考え続けた人だということが、よくわかる。そこまでの踏ん切りが、普通の人にはつかないということだろうな。
12時ごろ、寝る。
6月6日(木)
この日は別に電車で帰るだけなんだけど、途中で電車が止まったのである。
踏み切りの信号が赤になっている、ということで。
「調べた結果、いたずらで警報機が押されたものだと確認しましたので・・・」だって。珍しい。
朝7時の電車に乗ったら、高校生がいっぱいで。
でも、彼らが降りたら、つまり9時過ぎ当たりだけど、電車ガラガラになって、快適だった。