膣は、膣口から子宮までの粘膜組織の発達した、管状の器官で、長さは、成人で8〜10cm、直径は2〜3cmほどです。。 ふだんは密着した状態です。この細長い筒が、出産の時に何倍にも広がって赤ちゃんの通り道(産道)になります。管状とはいっても 空洞で穴が開いている状態ではなく、ふだんはチューブをつぶしたように内側の壁が密着した状態です。月経(生理)のときの月経血や子宮などからの分泌液が流れる程度の状態です。
 内部は、伸縮性に富み、たくさんのヒダが横に走っていますが、出産を重ねるにつれ、また、中高年になるにつれて、ヒダが失われ、なめらかになってゆきます。膣口付近には、バルトリン腺という、セックスの時、膣口をうるおす分泌液を出す器官もあります。
性的に興奮すると、数分で膣内は汗をかくように粘液が分泌されヌルヌルとしてきます。これには個人差があり、しっとりする程度の人から、膣口からあふれてくる人もいます。この分泌液により、膣内の酸性度が薄まり、精子が活発に運動できるようになり、受精の可能性も高まります。また、膣口付近からは、乳白色のバルトリン腺液が分泌され、性交時に陰茎を膣内にスムーズに挿入できるようになります。
 膣内のヒダは、挿入された男性の性器に刺激を与える役目があります。
 刺激を受けた男性の性器は、射精を促され、膣の奥の子宮口付近に、精子を放出します。
 このとき、精子がすぐに膣外へ流れでてしまわないように,子宮出のまわりには、精子をしばらくためておく、“ポケット部”が、用意されています。
 又、上つき、下つきなどと言われていますが、はっきりした説はないようです。女性が直立姿勢をとったときに、前から性器が見えれば上つき、見えなければ下つきとか、膣の入り口が肛門から3〜4cmを基準に恥骨よりについていると上つき、離れていると下つきとか、また中には骨盤の傾きによって膣口は上に向いたり、下に向いたりするとも言われています。
締まりを良くするには膣と肛門を8の字に取り囲む筋肉を鍛えます。この筋肉はつながっており、5〜10秒間くらい肛門をキュッとしめるトレーニングを繰り返せば、膣口付近の筋肉のしまりが良くなります。また、おしっこを出しているときに、途中で止める訓練も効果があります。やりすぎると膀胱炎などを引き起こす可能性があるので、おしっこ以外の時に、同じ感覚でトレーニングします。
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