12.性器から出る液は何?
男性から説明するね。ペニスが勃起し、性的興奮が高まると射精する前に尿道口に透明な分泌液が出てきます。これはカウパー腺液と呼ばれ、無臭の粘性が高い弱アルカリ性の分泌液です。射精の前に分泌されるのには理由があります。尿道口は雑菌が入り込まないように酸性状態になっています。精子は酸性状態の場所では生存時間が短くなってしまいます。このため、カウパー腺液で精子が通りやすいように射精の準備をしているのです。カウパー腺液の中には精子が含まれています。
 射精で出てくる精液は、精子と精漿(せいしょう)という栄養を含んだ体液です。30%がタンバク質で残りは石灰分、ミネラル酵素を含んだ水分です。味は弱アルカリ性の体液であるため、にがみや臭いがきつい場合が多く、美味しいものとは言いにくいです。味のしないときや甘く感じる場合もあり何とも言えません。
 女性も男性のカウパー腺液に当たるものがあります。尿道口下の膣小前庭腺から出るバルトリン腺液です。
子宮からは性交がスムーズにできるように子宮頚管液という潤滑液を分泌しています。
 愛液と呼ばれるセックスの時に分泌される分泌液の多くは、膣壁からにじみ出す汗のような糖タンパクを含んだ粘性の体液です。女性が性的に興奮するとこの分泌液が分泌され性交がスムーズにできます。逆にいうと、この分泌液が出ていないと性器の挿入は痛くて出血することもあります。
 セックスの時以外も膣内は、雑菌に抵抗するために酸性の分泌液に保たれ常に湿っています。このため、生臭い臭い、チーズのようであったり、するめのようであったりとあまり良い臭いとは言えないと思います。また、愛液が黄緑色、血まじり、泡粒状だったりすると、雑菌が繁殖していたり、何か病気にかかっている疑いが強くなります。
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