16.伝染性軟属腫
[病原体]
伝染性軟属腫ウイルス
[感染経路]
性交、性的疑似行為、接触、水を介しての感染。タオルなどの共有によってうつることもある。
[症状]
潜伏期間は2〜7週間。小学生、幼児に多い皮膚疾患。
成人でも起こることがあり、特に性行為感染で陰部に感染することがある。ウイルスによる良性のイボで、時々かゆくなることはあるが、ひどく痛くなるようなことはない。イボは皮膚と同色または白色で表面が滑らか、大きさは1〜5mmくらいで、大きいものでは中心に陥没ができる。
[治療]
角質溶解剤をはったり、硝酸銀で腐食させたり、液体窒素で焼いたりといろいろな方法が考えられるが、トラコーマ鑷子でとる方法が最も確実。自然治癒する例もあるといわれているが、多発したり他の人に伝染させてしまう可能性があるので、早めの治療をした方がよい。一度かかって治った後は、免疫ができるので、再びかかることはほとんどない。
[その他]
プールでの感染がよく報告されているが、通常の塩素濃度でウイルスはすぐに死んでしまうので、これは水中ではなく更衣室やプールサイドの方。ビート板やタオルは共用しない方がよい。
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