1 女性の性感帯と性器
刺激すると性的な感覚(性感)を感じる箇所を性感帯と呼ぶが、どこがどう感じるかは、個人差が大きいので他人と比較できない。もともと刺激を性的に感知しやすい作りである性器や乳首だけでなく、普段は刺激を性感として受けない背中、首筋、耳、脇の下、脇腹、太股、膝の裏、肛門など全身が性感帯になりうる。これらは脳が性的に興奮している時にだけ、刺激が性感に変換される部位である。
女性の性感帯が性感を感じるレベルは、長期に渡って繰り返し刺激することによって開発されてゆく。その経験が積み重ねられることで、脳が「この部分を舐められると気持ち良い」と感覚を学習し、やがては少し触れただけで、身体が条件反射のように反応するようになるのだ。この状態が「感度が良い」って言われるもの。オナニーしながら感覚をやしなってくのは、不感症の予防にも役立つ。オナニーでもセックスでも高い快感を得られるようになることは、性的な欲求不満を抱くことも少ないし、精神衛生上もメリットがある。
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純粋な性感帯
膣、クリトリス、乳首
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錯覚性感帯
肛門、会陰。性器につながってて、神経が集中してるので、性器に刺激が与えられたと感じる箇所。
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連想性感帯
耳、首筋、背中、脇腹、太股、膝、膝の裏、足の裏、尻、指の付け根、恥丘。普段はくすぐったいと感じる部分で、興奮すると快感に変わる。

2オーガズムの感覚
絶頂、イク、達する、至る、昇天する、アクメとも表現される、快感が最高潮になった状態をオーガズム(オルガスムス)という。男性の射精に該当する。肉体的には膣壁、子宮、肛門、尿道の括約筋が強く、リズミカルに収縮している状態のこと。この時女性は、腰を浮かせて上体を反らせ太股から下腹に力が入り、大きく息を吸いこんだまま1〜2秒間息がとまる。肛門や下腹から「波状の熱いなにか」が頭に向かって昇ってくる段階を「イキそう」といい、その波が頭に到達した瞬間がオーガズム。頭がボオッっと白くなり、全身に快感が行き渡る。人によっては失神、失禁、潮ふきがおこる。オーガズムは誰もがいつでも感じる訳ではない。特に性感が開発されていない人は、なかなか感覚が掴めないものだ。習慣的にオナニーを行うようになってから、オーガズムを体験するまでには数ヶ月以上かかりる。またクリトリス、Gスポットと関係が深いとされ、この2点への刺激が足らないと感じられない。だが、一度経験するとオナニー毎に感じることが可能になる。オーガズムを感じたあとは、括約筋の収縮が弱く、数秒置きになってゆき、やがてはおさまる。それに比例して性的興奮も落ちついていく。オーガズムが感じられないままオナニーを止めると、興奮して膨張したクリトリスや性器が元に戻りにくく、したがって興奮もさめないため、ムラムラとした気分が持続することになる。これが欲求不満の正体。
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