射精
射精とは、陰茎の外尿道口から精液が射出されることです。
思春期には内分泌系が活発に活動し男性ホルモンが分泌され、また精細管では精子が形成されるようになります。
性的に興奮すると、大脳の辺縁系や視床下郡が命令を発し、陰茎の勃起現象が起こります。
さらに性的興奮が高まると、前立腺のすぐ下にある尿道球腺から、尿道内に粘液を分泌しはじめます。
分泌液で、尿道内を精子の生存に適した弱アルカリ性の状態にして、精子が尿道内を通過しても安全な環境をつくります。また、この分泌液は、外尿道口から亀頭に漏出して潤いをあたえ、陰茎を女性の膣内に挿入する際に、潤滑液の役目を果たすのです。俗にいう我慢汁ですね。
性的興奮が極限にまで達すると、最高な快感をともなった性的絶頂感と共に、精管・精嚢・前立腺、そして尿道などの、各生殖器をとりまく筋肉の激しい収縮運動によって、精液が、ものすごい勢いで脈動的に出ます。
精細管で形成された精子は副睾丸(精巣上体)を通過する間に成熟し、副睾丸尾部に貯えられ、性的興奮が高まると精管の蠕動運動により精管膨大部へと運ばれ、興奮が最高に達すると前立腺液、精嚢液などとともに前立腺部尿道に排出されます。
精液が前立腺部尿道へ排出されると、通常、内尿道口は閉鎖され、精液の膀胱への逆流を防止します。
次いで膀胱外括約筋が弛緩し、球海綿体筋や坐骨海綿体筋などのリズミックな収縮により精液は外尿道口より勢よく射出されます。
射精の瞬間、膀胱の出口もほかの生殖器と同様に、強く収縮します。
そのため、膀胱の出口は、ふだんよりもきつく閉じるので、精液がものすごい勢いで尿道にほとばしってきても、膀胱の方に逆流することがないのです。
射精が終わると、陰茎の充血は徐々におさまり、元の状態に戻ります。
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