幻の焼きそばを探せ!!!

全国焼きそば友の会たより

 私は 全国焼きそば友の会会長である。
初めての中華料理屋では まず 焼きそばを食べる。
しかしながら 焼きそばは 今のラーメンブームに対して
その陰に隠れてしまっており 日陰物扱いとなっている。

焼きそばの話題といえば お祭りの屋台のソース焼きそばの風情位が
脚光をあびる位で 本来の中華料理としては 軽んじられている。
種類も豊富で 味の幅も広いオールマイティーな焼きそばであるが 脇役になっている。

そんな焼きそばの地位向上と名誉回復の旗頭として ここに焼きそばのホームページを創立しました。
焼きそばに関するホームページは まだどこにもなく
世界最初の焼きそばホームページです。

このHPは、最近はやりの焼そばでの町おこしの為の仕掛けではなく 純粋に焼そばを愛するあまり
「日陰者の焼そばに愛の手を!」をモットーに、焼きそばの地位向上に努めるものです。
また 情報も求めていますので 是非 お薦めの焼きそば情報をお寄せ下さい。
栄光の焼きそばを求めて 今日も行く。

                       Last Up Dated On 2005.11.12

                                                                                   



 
1 南陽市のさめても美味しい菊の園の焼きそば 500円

最も基本となるソース焼きそば。
このホームページを作ったのは この焼きそばを越える焼きそばを探すためでもある。

まったくのシンプルスタイルで、具はキャベツと豚肉のみで
ちょっと堅めの麺である。
麺は 二度蒸し麺で ポソポソしており、縮れといる。
その食感は これと同質のものと出会った事がないというもの。

メニューも 焼きそばと玉子入り焼きそばの二品だけ。
でありながら個性的。
麺そのものの美味しさが味わえる焼きそばであり、40年以上変わらぬ味。
酢をかけても合うし 私自身の最も好きな食べ方は
冷めてから醤油を数滴たらして
一口二口食べるのが好きである。

ここの決め手は 塩である。
焼そばの基本は 塩の使い方にある。

山形県南陽市宮内2638  菊の園         TEL 0238-47-2418

39 焼きそば発祥の地石巻市の島金商店せいろ蒸し焼きそば

2000年9月 石巻市の製麺業島金商店を訪問している。
(詳しくはTOPSY TIMES 171号 知られていないシリーズ第20弾に)。
この市販の焼きそばは、通常の焼きそばと違って手間のかかるせいろ蒸しで、
一度蒸した後に麺を水洗いし、また蒸した二度蒸しの麺。

良く知られてマ○ちゃんや○清の焼きそばと違って、
麺の色が黒い。
この手間暇をかけた蒸し麺だから食感も異なり、
現在主流の生麺とは一味違う。
ちょっと温めればそのまま食べられる感じで、
ソースで炒めるというよりも甘めであっさりしたソースを
麺にまぶすという雰囲気。
こういう昔風な製法の麺をしっかりと守っていって欲しい。
そのためにも通信販売で購入して昔の味を味わってみて下さい。

宮城県石巻市門脇字三ッ股4-10 (有)島金商店 TEL (0225)96-6355 

37 岩手 湯田温泉のぜんまいがたっぷり入った焼きそば ¥620

「会長!今 岩手の湯田温泉にいるけど、ぜんまい焼きそばって知っている???」
「ぜんまいって あの山菜のぜんまい?そんなの知らないよ〜〜」
「なら 今 名物ぜんまい焼きそばっていう看板見つけたから 買って行くね」
と電話が入りました。

確かに 黒々とぜんまいが入っていて、歯ごたえも良い。
人参・玉ねぎ・にら・もやし それに豚肉はあるものの、定番のキャベツがない。
それよりも 味付けがソース味ではなく、味噌味ではないか。
あとで確認すると野菜とぜんまいと自家製ごま味噌で炒めたところの麺を入れるとの事。

ぜんまいだけも不思議なのに、さらに味噌味というもの初体験。
ソース味でないためか、焼きそばというより野菜炒めに麺が入っている感じだが、
しかしシャキシャキ感があって、ゴマ味噌とのハ−モニ−は
さすが山菜を生かした味付けと組み合わせで美味しい。
知らず知らずにうちに、箸がすすんでいるのは味付けの良さであろう。
しかしシャキシャキ感があって、ゴマ味噌とのハ−モニ−は
緑豊かな湯田温泉に行ってみたいと思うのも、山菜が引き付けた効果であろう。

岩手県和賀郡湯田町湯本30−52−5  大丸食堂  TEL 0197-84-2716

36 再登場 酒田市のやきそば専門店「米沢屋」

N0-7で取り上げた焼きそばであるが、今回取材しなおしでの再登場。
前回の時は、こそこそと焼きそばの画像を撮ってきたが、
今回はおやじさんとおしゃべり。
ここの焼きそばは、蒸した麺を鶏ガラスープで炒め、別に焼いておいた玉子や豚肉を、
炒めた麺の上にのせ、食べる際 各自が好みに応じて ソースをかける。
どうして味付けをしていないかと聞くと、
昔のソースは美味しかった それはチクロがふくまれていて後味がよかったからと。
しかし火を通すと、逆に味がわるくなるので、最後にかけるようにしたとの事。
利にかなった調理法であろう。

昔 「ジャパンーズスパゲティー」と呼ばれ、駐留軍の米兵にも食べられたと。
がんばれ!焼きそば専門店!!負けるな 新興の横手に。
酒田市中町2-4-7  米澤屋 TEL 0234-22-3105

35 これも幻の焼そば?  S&B ホンコン焼そば 

1958年が初のインスタントラーメン「日清チキンラーメン」発売の年であり、
きっとこの商品はこの後と思われるから、発売から40年以上経過している。
当時コマーシャルをしていたのは、あの毒舌の立川談志なんですから。
丸い帽子に中国服で まるでゼンジー北京の様な出で立ちで言う、
「ホンコンにうまいよ」のテレビCMを、覚えている人は多いのではないだろうか。

しかしこの商品 メーカーは全国区であるが、商品そのものは全くの地方区。
日本のほとんどの地域で目にする事はないと思う。
宮城県 北海道 それに九州の一部でしか売られていないらしい。
今回も仙台市で購入する。

この焼そばの特徴は、揚げた味付きの麺を使用しており、
今主流のソースで味を調整するものとは違う。
それこそチキンラーメンの焼そば版である。
だからそのままポリポリと食べる事も可能。
(だだし味が薄く、美味しくはない)

発売当時を知る年輩の方だけでなく、
焼そばファンもその独特の味付を楽しんでみよう!

S&Bはこの商品で利益をあげてはいないだろうな〜〜 
がんばれ!S&B!!! 地域の文化を守ろう!!!

このページで購入出来ます。

34 メニューにも記載のない幻の塩焼そば  650円

山形県南陽市にはラーメンの超有名店がある。
平日も11時過ぎにはもう店先にお客が、開店を待っているて、並ばなければ食べられないお店もある。
冗談じゃないぜ ラーメンや焼そばなんて、古い週刊誌なんかを片手に見ながら、
誰にも気兼ねしないで食べるもので、並んでまで食べなくても良い。
今回のお店は、ラーメンもかなり個性があり人気店ですが、もちろんここでは焼そば それも幻。
なにしろメニューにはのっていないからです。

このHPで塩焼そばを取り上げるのは二店目 まだまだマイナーな商品。
しかもこのお店では、メニューには書いていない。
「なんで?」と聞くと、
焼そばが3種類(ソース あんかけ 塩)では大変だからと。
特に塩焼そばは、茹で麺ではなく中華麺を湯がいたあと冷水で洗ったてから
炒めるので手間がかかるためとの事。
味は湯がいた麺を炒めているので、
口に入れると少しべたべたし、もこもこする。
そんな時は ねぎの香りが効いた中華スープでお口直しをする。
薄味だから、紅生姜や挽肉のちょっと濃い目のものとからめて食べるのは良い。

そして最後には、醤油と酢をちょっとたらしてから食べると、一度に二回の味が楽しめる。

山形県南陽市椚塚1893 来来軒            TEL 0238-43-3164

33 横浜中華街「梅欄」のこんがり焼いた中からとろ〜〜りと野菜あんが出てくる焼そば

TOPSY TIMES東京東支局の「YOU」支局長が取材してきました。

見た目は、以前お伝えした池袋のやきそば(NO-24)に、
よく似ているのですが、
池袋は、あんに焦げ目のついたやきそばを乗せるのに対して、
ここは、包んでしまっているというところですね。
しかも、表面にとき卵でコーティングされていて、パリパリ感があります。

作り方を想像するに、炒めたやきそばを一度よけて、
とき卵に片栗を合わせ、ざっと鉄板の上に丸く拡げ、
半生の状態ですぐにソバを戻し、拡げ、あんを乗せ、
周りから包み、しばらく焦げ目の付くまで炒め、
最後にひっくり返して皿に乗せて出すというところでしょうか。
食べていて、あれ?池袋のは確か、
熱くてしばらくハフハフ言って食べたんだけど、
ここのは熱く無いなあ、、と、不思議だったんですが、
今作り方を想像していて判りました。

一度よけておいて、さらに焦げ目を付けている間に、
あんも、半分以上のメンも温度が下がってしまっていたのでした。 もしかしたら、作り置き?のあんも、
一度ずつ熱くしなおして使うなんて面倒なこともしてないのかも。
猫舌の私にはいいけど、あつあつの好きな人にはどうかなあ?。
ところで、殆どの人が注文してましたからね。
多分、有名になる以前には、一個一個きちんと作っていて熱かったんだと思う。 味そのものは、特記ありません。

神奈川県横浜市中区山下町133−10 上海料理店 梅蘭  TEL 045-651-6695

32 横手焼そばめぐり(TOPSY TIMES 177号より転記)

焼そばを町おこしに使っている横手市に拍手を送りたい。
山形と仙台とは隣接するが、秋田は案外遠く3時間近くかかります。
だから 秋田に行くという事には結構構えなくていけません。
13号線を北上し 横手市についたのは12時過ぎ まずは市役所でマップをと訪れる。
ここで疑問 せっかくマップまで用意しているのに その場所が二階という点が気になる。
町の顔にと研究会も作っているのなら 最も目につく一階の良い位置に置いてほしいというのが意見です。

横手の焼きそばは 茹でた中華麺を使い
玉子は目玉焼き そして肉は挽肉 添え物は福神漬ですが
詳しくは 焼そばのHPの方に譲るが、
各お店とも力んでいない点が良かった。

また旅行客やバスツアーで着飾った客であふれているという事もなく、
焼そば本来の普段着の焼きそばがあるという事である。

中高生からおじいちゃん・おばあちゃんと広範囲の方々に食されている姿こそ 焼そば本来の姿である。
もう完全に焼そばとして自立しているのが この横手の焼きそばである。
この点は 是非関西地区では見習ってほしいものである。
「普段着のお店で 普段着のお客さんが 普段に食べる焼そば」
27軒のお店の中で4軒しか食べられなかったが、この普段着の焼そばが横手の焼きそばの特徴と結論付けました。


31 仙台のレストランの焼そば

NO-30に引き継いでのレストランの味の焼そば。
本格的なレストランで、ここはピザとスパゲティ−が美味しく、
その中でも焼そばスパゲティ−はゲテ物ではなく、お店の看板商品でもある。

通常のスパゲティ−と同じ麺を使い、茹で時間も同じ。
お店のマスターが焼そば好きで その焼そばをメニューに加えたとの事。
このメニューを目的に来店するお客様も多い。
見た目は色の薄い焼そば
ただし麺はコシのあるデュラム小麦のスパゲティ−。
具材はインゲン・マッシュルーム・玉ねぎ・人参
ピーマン・紅生姜 そして豚肉と刻み海苔
特に刻んだラッキョが通常の焼そばとはちょっと違った味を引き出している。
味付けは醤油味 そして内緒の隠し味の調味料(オイスターソースかな?)
とても麺と相性のあう味付けで食がすすむ。

この和風の味には粉チーズやタバスコといった洋風味ではちょっとという年輩の方にも受け入れられる。
だから 家庭でスパゲティ−を茹でる際 この味付けでも年輩の方にも好評だと思う。
この焼そばスパゲティ−は 全国焼そば友の会としても推薦したい。

仙台市若林区大和町5-9-2  レストランあべーる    TEL 022-236-2468



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E-mail lemontea@omn.ne.jp