米沢市医師会健康メッセージ   トップページに戻る

糖尿病性神経障害について  独立行政法人国立病院機構 米沢病院院長 飛田宗重

糖尿病性神経障害は、眼の網膜症・腎臓の腎症とともに糖尿病の三大合併症と言われてきました。

症状は多彩で、両手のしびれや痛み、足先の異常な冷え、足の底が皮をかぶった感じ、砂利の上を歩いているような

異常感覚、顔面神経麻痺や眼を動かす動眼神経麻痺といった脳神経障害、めまい、たちくらみ、胃腸障害、便通障害

排尿障害、インポテンツなどの自律神経障害、さらに致命的な不整脈や足の壊疽の原因にもなります。自覚症状が

出る前にアキレス腱反射や知覚検査でわかりますので定期的に診察を受けましょう。

初期には糖尿病の治療や薬物療法で良くなりますが、治療が遅れると回復しません。

糖尿病は定期健診を受けること、早期発見、早期治療が最も重要です。

健診を受けないと謙信公も悲しみますぞ。

広報よねざわ 平成22年3月15日号掲載