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夏のスポーツと熱中症 高橋胃腸科外科医院 高橋秀昭
夏になると、ニュースで「熱中症にならないよう、水分をしっかり摂ってください。」と呼びかけていますが、
これは問題です。「熱中症」の原因は二つ、大量に汗をかいて体内の水分と塩分が失われることと、
体内の熱が放熱量を上回って起こる体温の上昇です。
「熱中症」には、「熱虚脱」「熱疲労」、筋肉の「熱けいれん」が起こります。「熱射病」が最も危険で死亡率が
高い病態です。体温が40度を超えると、脳の体温調節中枢機能が麻痺して意識障害となります。
「言動がおかしい」ければすぐ救急車を呼びましょう。
「熱中症」の予防はまず水分の補給です。しかし水分の「飲みすぎ」による低ナトリウム血症(電解質・塩分不足)
が問題です。スポーツドリンクをのどの渇きや胃の具合と相談しながら、飲みすぎないように少しづつこまめに
補給するのが現実的です。大事なことは、普段からバランスのよい食事とよい眠りです。大人にとっては。お酒を
控えて無理をしないこと。くれぐれも、水も酒も「飲みすぎない」ように!!
広報よねざわ 平成21年7月15日号掲載