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メタボリックシンドロームとは
近年、注目されている疾患にメタボリックシンドローム(メタボ)があります。メタボとは腹部肥満を必須条件とし、
それに高血圧、高血糖、脂質異常のうち、二つの基準を満たす場合をいいます。
腹部肥満とは、内臓脂肪(内臓周囲についた脂肪)の蓄積によるもので、腹囲が男性で85センチ以上、
女性で90センチ以上が該当します。内臓脂肪の蓄積が多くの生活習慣病(糖尿病、高血圧、高脂血症など)
の基盤にもなっています。 メタボのある人は、狭心症や心筋梗塞などの発症率が2倍以上となります。
動脈硬化の発症や進展にも大きな影響を及ぼします。メタボは栄養過多や運動不足などの生活習慣が密接に関係しています。
治療としては、生活習慣の改善が最も重要です。特に、バランスのとれた食事と適度な運動はその要です。
食事に関しては、過食を避けること、運動については歩行、水泳、サイクリングなどの有酸素運動が適しておりますが、
運動の種類、運動量に関しては、各個人の健康状態を考慮し、実行することが肝要です。
今からでも遅くはありません。自分の習慣を見直し、健康長寿を目指してください。
米沢市立病院 内科 荻生徳寛
広報よねざわ 平成20年1月15日号掲載