「米澤医界のあゆみ」

あとがき

米沢医界のあゆみ編集代表者新野辰三郎先生は医師会館創立当時からの現存会員五名(北村敏夫、舟山貞斎、矢尾板余幸、佐久間竜三郎、新野辰三郎)のお一人であり、毎年挙行される会館創立記念日には、いつも会館建設の沿革を詳しく講演されたものであります。

我が国最初の医師会館としての貴重な沿革史を中心にその前後における医師会の状況と共に編集出版して会員の諸先生に差し上げたいものと其の都度先生にお願いしてきたものでしたが実現に至らず、玆に創立四十周年を迎え、その記念事業の一環として医師会の全貌と更に旧藩時代にさかのぼり、東北の長崎とまで謳われた米沢医学の発祥と共に編集刊行することを懇願いたしましたところ、先生は心よく御承諾になりましたので、医師会総会に提案し万場一致の賛成を得、爾来三ヵ年に亘る編纂委員各位の御苦心と全会員の御協力とによって有益な材料を沢山蒐集されたのであります。

編集の顧問として岡博堂氏が依嘱されました。

岡氏は前に市立米沢図書館長を永年勤められ、現に山形県貴重文化財推進委員として活躍しておられる郷土史研究家の第一人者であり、深い含蓄をもって藩制時代の跡を詳しくたづね、総まとめ編集の役にあたられ、ここに権威ある書籍の完成を見るに至りました。

本書は記念史としても郷土医界の著書としても他に類例を見ない貴重本であるとの賛辞をさえ受けるに至ったことは洵に慶賀に堪えません。

刊行するに当り、全国から沢山の予約申込と激励のお言葉を頂き、米沢医学の変遷を広く世に紹介出来ますことを光栄に存ずると共に、御賛同下さいました諸賢に謹んで感謝申し上げる次第であります。

米沢市医師会書記長 米沢医界のあゆみ編集事務長 本川広太

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