2000.1.16 アナグマの穴の観察 に、野生動物の会のメンバー4名と我が家4名で行ってきました。(下の文は会報にのせたものです。)



 馴染みの床屋さんで耳寄りな話を聞きました。常連のお客さんの畑に「ササグマ」の穴があって、その姿もよく見られるというのです。山形でササグマとよぶ動物はたぶん「ニホンアナグマ」のことで、置賜では「マミ」と言っているのをよく聞きます。床屋さんに紹介して頂いて早速見にいくと、あるはあるは畑のあちらこちらに穴があいています。イメージとしては巨大なモグラが出没した跡といった感じでしょうか。まさにアナグマ(穴熊)のネーミングはぴったり!それ以外は考えられないといった風です。でも崖にある穴の周りにはササがびっしりと繁茂していて、その中にひそんでいれば目のまわりの黒っぽい体色が葉の形や陰影と同化してササグマ(笹熊?)になるのでしょう。「マミ」は鉄砲打ちの方々が”美味い身”のことだとおっしゃっていました。タヌキは臭くて食えないが、マミはとてもうまいのだそうです。


<少し付け足し>

 アナグマはちょっと目にはタヌキと間違えそうな姿ですが、タヌキはイヌ科、アナグマはイタチ科の動物です。タヌキは重くてもせいぜい5-6Kgどまりですが、アナグマは10Kg以上になるそうです。上記の会報にはササグマを笹とからめて説明しましたが、ある本には「ササ」は「細身」のものに付ける名前だという説もありました。また「ササグマ」も「マミ」も全国的な呼び方だということです。