ミーハー観戦記
イナに逢いたくて・・・


稲本潤一、私はこの若くて将来日本のサッカー界を
背負って立つであろう人物に、すっかり翻弄されている。
とりこなのか骨抜きにされているのかわからないが・・(爆)
とにかく、今とても気になってどうしようもない人物なのだ。
そのイナこと稲本くんに逢いたくて逢いたくて新潟に行った。
以下はそのメロメロのミーハーな観戦記というよりは
単なる追っかけおばさんのレポートです。(核爆)

当日になってもまだ行けるかどうかハッキリわからない家庭環境だった。でも、どうしてもこの機会を逃したら
今年は本物に逢えるのは最後かも・・と思うと、いてもたってもいられない気分だった。

なんとか間に合いそうなギリギリの時間に、問題クリア。よし出発だ!
時間的な余裕はまったく無く、なんとか間に合ってくれ〜という思いだけだったが、それでも心はも
う新潟に飛んでいた。途中のローソンでチケットを購入しようかどうか考えたが
それすらも時間が惜しいような気がして、一分でも早くイナのいる所に行きたい想いだけだった。

スタジアムが近づくにつれて、初めてデートする女子高生のようなどきどき感ですでにボルテージは上がり気味。
スタジアムへ歩いてゆく人を見るたび、またもヒートUP!誰かに逢うために、こんなにドキドキしたり
興奮するのはいつぶりだろう?かなり遠い昔のような気がする・・

行けないかも・・と思いながらも実は前日にFマリノス側にTELし(マリノス側がホームのため)
チケットの販売状況や、当日券は大丈夫かの確認はとっていた用意周到なヤツだった。

当日券売り場へ行ってチケット購入後、ガンバ側の入場ゲートを確認し、スタンドへ。
J2では、アルビレックスがホームなのでモンテディオのアウエーとして一度足を踏み入れていたこともあり、
同じゴール裏に座る。なんとか試合開始には間に合った。

座ってすぐに、ガンバサポがまっぷたつに別れている異様な光景を目にする。噂にはかなり聞いていたけど・・・
「ほんとだ〜〜〜」これが噂のゴール裏だ〜!(爆)万博はもっとすごいんだろうなぁ〜・・・
でも、サポがこういう分かれ方してたらなんだか選手は可哀相かなぁ。。なんて万博見たこともないのにね。

そんなことを思っているうちにキックオフ。メモ取って観戦記を書こうか迷ったんだけど、
なにしろスタンド観戦デビューなので、まずはゆっくり見させてもらうことにした。ん?ゆっくり?嘘ばっかり!(笑)

イナにボールが渡っただけで「イナ〜」確かにゲーム全体を見渡してはいたものの視線は
しっかりイナに向けられる。スタメン起用の播戸くんは、イメージよりはずっと小柄。
それなのに、当たられても当たられてもゴールに向っていく。。。その姿に感激!

イナサイトで伝え聞いていた2ndステージの試合の動きや、練習でのレポートなどなど
どれもまだ完全ではなく、調子は上がってきてるもののどんな動きをしてくれるのか、不安視していた・・
イナごめんね。実は・・もっとずっと良くないのかと思ってた・・・だから前半の果敢な攻めも、ドリブルで持ちこみ
シュートの形を作るのも、私にとっては感動ものだったのだ。。。だって・・気がついたらここのところの
TV中継と言えば不調期のイナしかとらえてなかったから。。

怪我で思うようにプレーが出来ず苦悩の表情しか見えなかった頃を考えるとイナが走って、ダイナミックに
ドリブルでゴールに向って行くシュートを放つ、もうそれだけで満足している自分がいた。
ほんとはこんなことで満足してちゃいけないことはよくわかってるんだけど。。

前半の流れは決して悪くなく決定的チャンスを度々作るも、なかなかゴールネットを
揺らすことが出来ずハーフタイムへと。

後半はサイドが替わり、イナがこちら向きに走ってくる。あの独特のイナの走り方。。惚れ惚れ。
結局何をしてもイナなのだ(笑)ボテッと転んでも「も〜イナったら〜」ボールを持ったら「イナ行け〜〜!」
ってな具合。私の左隣で一人で観戦していたおとなしめのお兄さんは時々、不思議そうな顔して私を見ていた。
きっと、あきれ果てられたのだろう・・(^^;)

結局ゲームは後半大きく動いてしまうことになる。。播ちゃんがせっかくもらったPKのチャンスに
ルイジーニョがまさかのミスキック・・・誰もが1点入ると構えていた瞬間だっただけに
「ギャ〜」の悲鳴に変わる。

それからは意外なほどにあっけなく点を献上してしまい試合は終了した。「終っちゃったぁ。。。。」

選手がゴール裏に向って重い足取りでやってくる。イナの表情はやっぱり固く、だけど選手の中で一番最初に
どんどんゴール裏に向って歩いてきてくれる。「うわぁ。。どうしよう・・・」興奮していたので
写真を撮ることも忘れ、ひたすらイナの行動を見つめる。こちらに向って、固い表情のまま(^^;)それでも
一生懸命手を振ってくれる。別に私に向かって振ってくれているわけでもないのに、なにかに
とり憑かれたかのように手を振り返し、またそこでも「イナ〜〜」と呼んでいた。

そのあとのイナは、敗戦のショックか足取りがとても重くて、怪我でもしてしまったかのように
ゆっくりと歩いてスタジアムを出て行った。重い足取りは私も一緒だったけど、私にはどうしても
もうひとつやらなければいけないことが残っていた。そう。。バスで帰るイナをお見送りしなければ・・・

フラッシュがたかれて、歓声があがるたびに「イナかな?イナかな?」とカメラを構える。
「あ〜、もっとズームの倍率の高い高性能カメラ買っとけばよかったぁ」とかつまらないことを考えつつも
隣で騒いでいるイナギャル達の会話に耳を澄ます。彼女達は、ガンバの選手はほとんど知らない様子。
あくまでもイナが見たいというかんじだった。

バスでの定位置を知らない私は、どのへんで見ていれば一番いいアングルなのかもわからず、もう
はられているロープの前に群がっている女の子達の隣にちゃっかり入りこみ、イナ待ちをする。
次々と選手が乗ってくるんだけど、イナはなかなかやってこない。フラッシュと歓声があがるたびに
「イナかな〜?」とひたすら待つ。ガンバの選手の乗るバスが前だったので、Fマリの
選手の動きはぜんぜんわからなかった。

播ちゃんが乗りこむと、女の子の声もひときわ高かった。しかし、彼は見事に反対がわに座り
まったく顔が見えなかった。で、イナはというと。。。
さすがに全国的な人気者ゆえ、バスの入り口で記者さん(かな〜?陰で丁度見えない位置)に
捕まりず〜〜っとインタビュー受けてる様子。で、ようやくバスに乗り込むも、座った席は後部で
私のところからは、ぜんぜん顔が見えない。。

乗ってすぐにスーツを脱ぎ、前の座席にかける。そうそう、早野監督の指示で試合の時の移動はスーツ姿
だったんだよね〜。みんなほんとにステキでした。ユニフォーム姿は勿論だけど、スーツ姿はもう
「コワレる〜〜」っていうぐらい(爆)スーツを脱いだイナは播ちゃん達とお喋りしてる
様子でしたが、なにしろ顔が見えない・・・イナの手が前の座席に置かれた時なんて
「あ〜、イナの手だぁぁ〜〜」これは私だけじゃなく、お隣にいたイナギャル達も叫んでました。

それからほどなくしてバスは動き出しましたが、イナは得意の?固い表情で(笑)
それでも待っているファンに、一生懸命手を振ってくれました。
「あ〜。行っちゃった〜」バスが駐車場を出て、私達ギャラリーもみんなばらけて信号待ちをしていると、
丁度そのバスがなんと私達の目の前を通り過ぎたのです。右側に座っていたイナはまたしても、
こちらに向って固い表情のまま(爆)手をいっぱい振ってくれました。

二回のお手振りをGETしてしまったのでもう満足、満足で家路に着いたのは言うまでもありません。
ちなみに、興奮した私はカメラのシャッターを押すことなどすっかり頭にありませんでした。
イナの無表情のお手振り姿を脳裏に焼き付けしばらくは過ごします(笑)

だけど、イナ。今度はもう少し笑顔で手を振ってね。真顔のお手振りも可愛くてステキだけど、
スマイルイナはもっともっとステキだと思うからね。

こうして、私のイナ初観戦は終了したのでした。