2001年モンテディオ山形
ミニミニ独断観戦
(ミーハー)日記


最近、素晴らしい観戦記を書くHPの管理人さんが増えてきたこともあって、観戦記はもっぱらお任せ状態
だったので、ここでは私情挟みまくりの独断観戦日記を短くまとめて書いていくことにします。

(4巡目ラストクール)
11月18日(日)13:00〜
vs 川崎フロンターレ 山形
 0
前半 川崎
 1v
後半
延長前半
因縁対決。そんな言葉がどこからともなく囁かれだしていた。
石崎さんが、大分から解任され川崎の監督に就任した時に リーグ最終戦の相手が川崎だということで
「因縁対決?まさかね」と 杞憂していたことが、その通りになってしまった(-_-;
そもそも、2年前昇格がかかった大分の満員のホームで、その夢を無残にも打ち砕いたのが我が山形。
FC東京は勝ち点1差で昇格し、大分は涙をのんだ。 (FC東京サポが山形に感謝をこめて、昇格時に
作ったマフラーに「thanks yamagata」を 入れたのはJ2では有名な話だ。
思い入れも格別だったが、前売り完売で当日券も即完売。
ダフ屋まで出る騒ぎになった光景を見て、まず泣きそうだった。
だって。。だって1000人にも満たない観客数の頃から
観てきている私達ファミリーにとっては、そんな光景は夢だったのだから。
スタジアムへ入っても、こんな早い時間なのにメインも バックも埋り始めている。
イヤでもテンションは高まる。 マスコミの数も半端じゃなかった。
世紀の一瞬をとらえようとしてかなりの数のマスコミが押しかける。
スタンドの盛り上がりも最高潮。いろんなパフォーマンスを する人が出てくる。
フェイスペイントなどは可愛い方で 頭を丸刈りにして「J1」とだけ刈り残した頭で
クラージュ側に景気付けにきてくれた青年。 山形だってやればできるんだよ。そんな瞬間だった。
スタンドを埋め尽くした観客にしみじみしていると あっという間に選手が練習に出てくる時間になった。
いい緊張感がみなぎる。サポーターの歓声は一段と高まる。
スタメンが発表になって主審の名前が呼ばれた瞬間愕然とする。。
あのあのO氏だ・・(-_-; 私が知る中でもかなりのワースト主審リストに入っている。
どうしてよりによって、こんな大事な試合に・・・これもまた因縁。これもまたドラマティック。

キックオフは間近だ。 スタジアムはだんだん異様な熱気に包まれてきた。
それも当然。 J2になってからでは最高の満員のスタンド。
特にクラージュと応援をともにしようとバックに集まったサポーターの数はすごかった。
運命のキックオフ。 前半から飛ばす飛ばす。果敢に攻め続ける。
何本も惜しいシュートを放ち、そのたびに川崎GK浦上に ファインセーブされる。スタジアムはどよめく。
動きがそれほど堅いとは思えないけど、少し攻め急ぎ過ぎてるような気がする。
焦るな〜。言ってる自分がほんとは一番焦っている(^^;ゞ
とうとう前半怒涛の攻めを しながら点を入れることが出来なかった。

ハーフタイムに他会場の途中経過が入る。 京都-仙台も無得点で、鳥栖-大分は鳥栖が1点リード。
この時点では誰もが「よし!」と思ったに違いない。 後半、どうにかして1点だ。1点さえ取れば!
そんな気持ちが強くなっていた。 しかし後半もあと少しのところで ゴールマウスが遠い・・
1点がどうしても取れない。 時間は刻々と過ぎていく。選手達にも焦りの色がではじめた。
後半終了間際に、携帯で連絡を取り合っていた 前後のサポーター達が仙台の得点を告げる。。。
後ろのサポ仲間が泣き出した途端、伝染したかのように私も涙が出てきた。
勿論声出し応援は 続けていたけど。。まだ終わってないんだけど・・
無情なホイッスルが吹かれ、延長に入った時点で仙台の昇格は確定していた。
ベンチの動きでやスタンドの雰囲気で 選手達はきっとわかってしまったのだろう。
こうなってしまったら、モチベーションを維持するなんて 酷過ぎる話だ。。
あえなくVゴールを決められ敗戦。

川崎の選手達が喜ぶ姿などはちっとも目に入らなかった。
子どものように立ち尽くして号泣した。周囲もみんな泣いていた。
ピッチに倒れこみ起き上がれない選手達にかける言葉は ただひとつ。「よくやった」
クラージュからも「顔あげろ」コールが響き「胸張れ〜」 みんな誰もが今年の健闘に拍手をおくった。
選手達を責める事なんて出来るわけがない。 一年間こんなにリーグを面白くしてくれたのだ。
こんなにもスポーツ文化の育たない山形に、確実に 「何か」を与えてくれたのだ。
私は昇格できなかったけれど、その瞬間ピッチにいる選手達と悔しさを分かち合ったこと、一生忘れないと思う。
モンテディオの戦士たちは最高にカッコよかった。
指揮官の教えを忠実に守り、徹底して一貫した戦術を貫き そしてクリーンなプレーに徹した。
ずっと愛して止まないモンテディオだけど、今年ほど泣いたシーズンは なかった。
それほど感動を与えてもらったのだ。 山形県民の意識は確かに少しづつ変わりつつある。
私はそう信じたい。 監督が最後に挨拶で言ってくれた言葉。
「今日観戦に来てくれた みなさんは来年の開幕戦も見る義務があるはずです。
モンテディオ山形はみなさんのチームです」と・・・
リーグはこういう形でフィニッシュしたが、次はもう天皇杯が 待っている。
このモチベーションを下げることなく 今年の集大成としてしっかり勝ち上がっていこうね。

私は2001年11月18日を一生忘れることなく心に刻み込もうと思う。
ありがとう、感動を。ありがとう夢と希望を (11月19日記)


11月6日(火)19:00〜 vs アルビレックス新潟
山形
 2v
前半 新潟
 1
後半
延長前半
延長後半
雨の降りしきる中ゲームははじまった。
どちらにとっても負けられない一戦。 気迫と気迫のぶつかり合い。
新潟はまだあきらめていない。 それがプレーにも出ていた。
両者必死のプレーが続くが、前半CKから混戦の末、先制点を奪われてしまう。
追いつきたかったが、同点にすることが出来ずに後半へと突入する。

しかし後半に入ると、みるみる動きがよくなってきた。
雨が時々強くなるにもかかわらず、選手たちにみなぎる闘志は素晴らしいものがあった。
主審のジャッジにも不信な点は 多かったが、とにかく選手たちはエライ。
誰も不満を口にせず、抗議することもなく素直に従う。 その姿勢に感動してしまった。
ハシラ監督が指導している教えを 忠実に守っている。なんていい子たち!
悔しいジャッジはいいプレーで見返してやる。 それが大事なんだよね。それをよくわかってる。
見ていて本当に気持ちがいい。 そんな選手たちの気迫が実り、ゴール前の混戦から 大島キングがシュート。
同点に追いつく。 押せ押せのムードは続いたが、どうしても追加点が奪えず 延長に突入してしまう。

延長戦になるとさらに雨粒が大きくなり、びしょ濡れ状態で
寒くて手は感覚がないほどだった。でも選手たちのあきらめないプレーに刺激され
サポーターも声を出し続ける。延長に入ってからの新潟はすっかり足が止まってしまい
終始モンテディオペースだった。このたくましさ。運動量の豊富さ。
ひたむきにボールを追う選手たち。 素晴らしかった。
なんとかして勝たせてやりたいと心からそう思った。願いは山の神に届いた。
延長後半8分、悠介のCKをよっくんがダイビングヘッド。
本人は謙虚に「あんまり当たってないんで・・」なんて言ってたけど
貴重な貴重なゴールだったよ〜。
雨が降る中精一杯応援したサポーターも、雨か涙かわからない顔を濡らしながら
歓喜にむせんだ。もうひたすら抱き合い握手し合い感動を分かち合った。
挨拶にきてくれた選手たち、みんな表情が明るくて満足した笑顔だった。
こんな感動をプレゼントしてくれてありがとう。
あと2つ。うちらしいスタイルでうちらしいプレーをしようね。 (11月6日記)


11月3日(土)14:00〜
vs 大宮アルディージャ  山形
 2
前半 大宮
 1
後半
鶴岡でのホームゲーム。ホームとは言え
同じ県内でも私の住む所からはアウェイ並みの時間がかかる。
実際仙台や新潟に行くよりも時間がかかるぐらいないのだ。
それでもどうしても選手たちの力になりたい一心で 鶴岡に乗り込む。

熱心な大宮サポーターも遠路駆けつけている。
そりゃそうだ、今日負けたほうは昇格争いから後退してしまうのだ。
お互い絶対負けられないゲームなだけに、きっと気合も入っていただろう。
先発に亮助が戻ってきた。怪我復帰後まだ本調子でなかったからか
後半からの出場が多かったが、今日は地元に凱旋の意味も兼ねて先発だった。

大宮にはかなり厳しいマークをされたものの、動きも本来のキレに 少しづつ戻っているようだ。
試合は前半モンテディオが押し気味だった時に、なかなか得点出来ず好機を逃すと
やっぱり厳しい状況に追い込まれるのは仕方がない。とにかく先制点が欲しかった。
前半35分、哲平が放ったシュートは大宮GK白井の判断ミスを誘った。
ラッキーなゴールではあったが、まぎれもなく貴重な得点だ。
よしよし、いいカンジだ。前半は1-0で折り返す。

後半に入ると大宮の攻撃の方がいい形を作るようになり
攻められるシーンが多くなる。そしてついにセットプレーから
バレーに決められてしまった。こうなったら勝ち越すしかない!


ずっと曇り空でどうにかもっていた天気が後半雨となり、 雨足が強くなってきた。
なかなか得点が入らない。 誰もがもしかしたら延長かも・・と思い始めていたが
CKのチャンスが何度かやってくる。
まさに波状攻撃。何度も何度もエリア内でチャンスが作られる。
流れは完全に山形だ。絶対来る! そう信じていた。
サポーターからは「あきらめるな〜」の 声が出始めていた後半ロスタイム
悠介のCKから鷲田が 執念のダイビングヘッド。
難しい角度だったがよくぞ頭で合わせた!

ゴール右隅に見事に吸い込まれるボール。 歓喜のイレブン。
そして抱き合い涙するサポーター。 私も雨と涙でもうぐしょぐしゃだった。
濡れることや寒いことなど、どこかに吹き飛んでしまうぐらい
みんなで喜び合った。。今日も感動をありがとう。
あと3試合、今日のような厳しい戦いが続くだろう。
私たちは後押しするよ。最後の最後まであきらめないで行こうね。
 (11月4日記)


10月20日(土)15:00〜
 vs 大分トリニータ 
山形
 1v
前半 大分
 0
後半
延長前半
延長後半
天気もよく意気揚々とスタジアムへ向かい いつもの定位置へ陣取る。
今日の相手は、ことごとく因縁の大分。
もはや山形には大分に対するしがらみはないような 気がするんだけど、
さすがに大分サイドは山形には・・ っていう思いがあるだろうなぁ。
なんたって、2年連続3位に甘んじ昇格を阻止したと言っても過言ではないうちのチーム(^^;ゞ
今は選手も監督も代わってしまい、資金力豊富で来年の W杯開催県で、
なんとしても昇格を果たさなければいけない 使命感のあるチームとしてしか見られなくなってしまった。

さて、試合の内容はというと前半は風の流れにうまくのり
得意のプレスサッカーが機能し、大分にチャンスという チャンスを与えない展開だった。
根本はベンチ入りはしたものの怪我明けということもありスタメンはここのところの不動
ツインタワー大島・太一の 2topだった。が、決定的なチャンスも惜しいところで 決められずただ時は流れた。
前半ももう終りだろうと思われた時間帯に、何気なく出した バックパスが、大分ベンチーニョの目の前に。。
ベンチーニョすかさずゴールに向かってシュートするも わずかに右にそれ、山形は命拾いをする。
正直私もスタンドのみんなも、絶叫し頭を抱え1失点を覚悟した シーンだったので、
「ベンチーニョありがとう!!」だった。 前半は結局0-0で折り返す。

後半に入ると、どうしたことか大分の動きに惑わされ すっかりボールを支配されることになる。
惜しいシュートシーンも何度かあったが、結局ここでも決着つかず 15試合ぶりの残業、延長戦へと突入した。
バックスタンドは熱かった。いつにも増してfujiリーダーの 気迫のこもったリードに、みんな声を張り上げサポートした。
延長に入ってすぐに小久保のシュートがポストに当たる・・ 悲鳴だ。。一進一退の攻防。
克美のナイスセーブ(というよりマジックハンド?神の手?)もあり 延長後半に突入。
どうにかして勝ち点が欲しい両チーム、焦ってきたであろう 後半10分だった。
CKのチャンスから大分DFがはじいたボールを キング大島がオーバーヘッドキック。
ボールは向かってゴール左隅に綺麗に放物線を描き吸い込まれた。

選手たちが駆け寄り抱き合う。 一瞬の間のあと、スタジアムは大爆発!
スタンドではみんな抱き合い、見ず知らずの人たちと 握手しまくる。興奮は冷めやらなかった。
延長Vゴールの喜びがこれほど大きかったのも 久々ではないだろうか。
私には最近記憶が無い。 まるで優勝したかのような騒ぎだった。
でもピッチとスタンドが一体になれた気がした。 ありがとう、こんな感動をくれて。
大好きだよモンテディオ山形(;;)

試合後もコールは続き、スポーツ県民歌を唄っていても まだ余韻が残っていた。
順位は3位。この先のことは誰もわからない。
ただ、ハシラ監督がずっと言い続けている 自分達のプレーを大事にやっていけば
その先は見えてくるのかも しれない。
一戦一戦をこの一試合しかないんだと思って プレーすることが大事なんだよね。
最後まで全力でサポートするぞ〜!   (10月22日記)



9月30日(土)14:00〜
 vs 湘南ベルマーレ
山形
 2
前半 湘南
 1
後半
絶好調モンテディオ、絶好調ゴールマシーン根本亮助。
正直ここのところ負ける気がしない、そのぐらい選手たちも自信をもってプレーしている。
今年のJ2リーグ優勝争いに名乗りをあげるチームに我がモンテディオを
挙げたサッカー評論家は誰も居なかったに違いない。
2クール目こそつまずいたものの、しり上がりに調子をあげて今や台風の目となりつつある。
もっとも監督は自分達のプレーをするだけt、淡々としているせいもあって
あせりもなければプレッシャーもない。終わってみたら結果がついてきた
なんてことになったら、ステキではないか。

さて湘南戦だが、前日あたりから根本怪我の噂があり
いくら湘南の壁パラシオスが累積で出られないとはいえ、スタメン誰だ〜?
と言いたくなる状況だった。先発は前節久々のゴールを決めた大島と未完の大器・太一。
た・・太一・・大丈夫??という心配をしてしまった(ごめんね太一)
確かにこの2top。見た目はすごい大型FWで怖そう。高さもあるしねえ。
亮助の分をどれだけ頑張ってくれるかサポーターの期待を一身に集める。

しかしゴール前までは詰めるもののどうもあと1歩。決定力が・・
少し不安な陰が・・みんなが密かにそう思ったかもしれない前半終了間際の43分だった。
左から健太郎がガンガン上がっていいクロスをあげ、そこに大島が今年徹底して
やっていたポスト役を見事にこなし、太一に絶妙なパス。すかさずこの
チャンスをものにしなかったら男じゃない(笑)太一はしっかり決めてゴール!
これで不安が吹き飛んだ。克美のゴール前での混戦でしばらく立ち上がれず
克美コールがスタジアムに響き渡るということもあったが、しっかり○サインが出たときは
安堵のため息がサポーターからもれた。

後半は湘南に1点を返され追いつかれるも、今のモンテディオはとにかく
きっちり点を取れる。その強さはきっとシーズン前から走りこみどこよりも体力強化に
つとめてきた自信からくるのだろうと思う。前節久々の得点で調子を取り戻しつつある
キング大島が、悠介のキレイなセンタリングにすかさず反応。
お見事どんぴしゃヘッドで2点目をGET。
あとは鉄壁のDF陣が湘南の追随を許さなかった。
2-1での勝利で気分よく県民歌を唄い、意気揚々と帰宅した。

いよいよ首位との勝ち点差は3となった。3という数字が
たった1試合でひっくり返ると、山形県民は未だ気づいていない。
みんなスタジアムへ行こうよ。サポーターの力で後押ししようよ。
私たちはただ力の限り応援するだけ。選手たちは自分たちの出来る限りの
プレーを思い切ってやるだけ。さあ、次もしっかり勝って帰って来てね。
ホームで待ってるからね。(10月1日 記)
  



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