〜30th ANNVERSARY CONCERT TOUR〜
「再生」2006
2006年8月5日(土)
宮城県総合体育館(グランディ21)
本編1(弾き語り)
1.現実 2.です。 3.おいで僕のそばに 4.帰郷 5.愛しているから
本編2
7.旅立ち 8.銀の雨 9.季節の中で 10.長い夜
11.ひまわり 12.オロオロ 13.egoist:エゴイスト(自己中心主義者)
アンコール1
14.ナイト・エンジェル 15.流れ星 16.SWAY
17.恋ブギ 18.大空と大地の中で(会場合唱)
アンコール2
19.明日のために
30周年記念のコンサートが、初めての場所グランディ21で行なわれた。
今回のツアー12箇所中11箇所目。
最終地は地元北海道となるため、本州はラスト。
ツアーがはじまったのが6月の17日で約2ヶ月前だけど、
去年の秋は欠席だった私には待ちに待った今日の日でした。
今回は夫と出かけたので、地理的な心配は皆無。
極度の方向音痴の私が安心してグランディまで無事たどり着けました。
さて、今回チケットが届いた時、席番号を見てちょっとだけ驚いたのですが
まさか・・まさかね。。と否定した。というのも
過去にもホールによって1列目が最後列だという場所があることや
前の番号かな〜?と期待して出かけたら、まったく違う後方の席だったり
何度もガッカリするという経験をしているため、ぬか喜びになって
しまう可能性が大だと思ったからだ。
グランディ自体が初体験のうえ、他のアーティストの情報を調べても
イベンターも違えば、アーティストの雰囲気も違う。
席の名前だって1列から前というわけじゃなくて、その前にきっと
アルファベットの記号番号の席があるのだと思っていた。
いよいよ開場になって恐る恐る席をさがす。
・・・え?え?え?
本当に1列目の最前列だった。しかも本当に本当にど真ん中。
千春がそこに立ったら、私の目の前になる。
考えただけで緊張してきた。
足が固まってきた。どうしようどうしよう・・軽くパニクる(笑)
落ち着けとステージをゆっくり見渡す。
正面はゆったりとしたカーテンのようなもので覆われている。
左右には大きなスクリーン。
体育館ということで、今までの東北でのコンサートの中では
キャパ的に一番では?と思ったんだけどどうなんでしょ?
開演前に、今日はWOWOWの収録が入っていて10月に放送が
決定したというアナウンスが流れる。
そしてコンサートは幕を開けた。カーテンが開き
足寄駅や池北線、そして若かりし頃の千春の姿がスクリーンに映し出される。
スーパースターズの野球の映像、ひたすら懐かしかった。
ステージには3本のギターといつものバラ1輪。
そして千春が元気よく笑顔で登場。
「現実」「です」を弾き語りで。
「おいで僕のそばに」を唄い終わると、微妙な手拍子のことを
突っ込む。こっち側(ステージから右側のスタンド席の方)が
下手だったともう一回手拍子を練習。「やればできるじゃないか」と。
よく聞かれるのですが「俺のコンサート初めての人拍手してくれるか?」
今日はスタンド席のお客さんにその拍手が多いように感じられました。
それと、キャパに比例してか今までの普通のホールよりも拍手が
多かったように思います。やはりその分チケットもいくらか取りやすく
初めていらした方が多かったのかもしれません。
昨日仙台に入っていたが、一昨日札幌で大魔神佐々木投手から
ゴルフのお誘いを受けた話を。
千春は現奥様の榎本加奈子ちゃんのことをとても褒めてました。
丹頂鶴のギターで弾いてくれた後、自慢の総うるしでヘッドが象牙の
ギターを見せてくれ、そしてゴダンギターに持ち替え、ナイロン弦の
ギターは音が優しいと説明してくれる。
「帰郷」は初期の曲でも思い出深い曲。唄ってもらえて嬉しかったし
北海道に帰りたいっていう気持ちが思いっきり出ている曲だと思う。
この曲を知ってたやつ拍手って言われて拍手すると、年齢がしっかり
想像つくと。まあ、この辺の突っ込みはは想定内でしたけど(笑)
本編1部ラストの曲は私の大好きな曲「愛しているから」でした。
これを弾き語りで唄いだされた瞬間に、涙腺がかなり緩くなって
すでに涙目に。。。
目の前でこの曲を弾き語りで聴くことが出来ること、なんて幸せだろうと。
この曲で本編1部が終了。
インターバルは千春の30年にゆかりのある方たちからのお祝いメッセージ。
それぞれの思いをコメントしてくださっていました。
25周年の時は芸能界の方が多かったのですが、今回はどちらかというと
裏方的な、最も千春と関わってこられた方々からのメッセージが多かった。
(メモしてないので順番・肩書きなどは違っているかも)
ニッポン放送・亀渕取締役相談役
STV北川さん
石川鷹彦さん
伊勢正三さん
かまやつひろしさん
ニッポン放送・近衛常務取締役
STV喜瀬ひろしさん
そしてそして、千春にとっては恩師であり、忘れることの出来ない
故竹田健二ディレクターの写真と千春の若い頃の写真が。
竹田さんが常日頃、必ず千春を心配して口癖だったあの言葉を・・
「千春飯食ってるか?」
ダメでした、私。竹田さんの写真が出ただけでもパブロフの犬と化して
いるのに、あの禁断の言葉。反則ですって!
そして極め付き・・旅立ちのイントロが・・
ステージセンターの階段から白いスーツを着た千春が降りてきました。
その時点で私はもう号泣。ハンカチが手放せず、千春の姿を見ただけで
涙涙。「旅立ち」の曲の間中泣いてました。。
30年の私の想いも、溢れ出た感じで。ごめんなさい、しゃくり上げて
泣いてたかも(笑)
そして追い討ちをかけるように「銀の雨」
すごい演出だよ、やられましたよ。涙がなかなか止まりません。
「季節の中で」
グリコのCMソングに使用されたことから、あの時CMに自分が
出ていたら、あるいは百恵と結婚していたのは俺かもしれないと(笑)
そしたら歌を辞めさせる事は無かった、自分が家庭に入った(笑)とかね。
「長い夜」この曲はアンコール以外で聞いたことなんて
あったかなあ??そのぐらい、アンコールの定番曲になっている。
千春自身も唄い終わってその話を「こんなところで唄ったら千春
アンコールはどうするの?」って心配した奴らいるだろ?
「おまかせください」って笑わせてくれたけど。
「ひまわり」スクリ−ンにひまわりの映像がいっぱい映し出される。
しっとりと唄いあげてくれました。
「オロオロ」私は新しいアルバムの中でも好きな1曲です。
我々は所詮哺乳類なんだから、見栄を張ったり体裁を繕ったりせずに
オロオロしたっていいんだ力いっぱいただ抱きしめるだけでいいんだって。
このメッセージも心に染み入ります。
「egoist:エゴイスト(自己中心主義者)」
とてもメッセージ色の強いこの曲で本編終了
アンコールは「ナイト・エンジェル」で華麗に登場。
ステージ前方に取り付けられていた筒状のものから
「バ〜ン」と豪快に銀テープが打ち上げられた。
会場は一気にヒートアップ。
ステージ構成上、風船が降ってきたり25周年の時はバズーカ砲が
登場したりと過去に何度かあったと思います。ところがそういう時に
限っていつも席が悪くて、風船すら手にした事がなかった私ですが、
今回の銀テープはしっかりとキャッチしました。
多分結構な方がスタンディングだったと思います
(思いますというのは、実際後ろを振り返り確認することは
出来なかったので。アンコールが始まって、後ろの席の方に
立ちますか?という確認を取った時に振り返っただけだったので、
どのぐらいの人が立っていたかは不明)
「流れ星」懐かしい!
「SWAY」ひところ結構唄ってくれたけど、久しぶり!
ちょっとセクシーな歌詞ですよね(*^-^*)
「恋ブギ」ステージを左右に走り回り、スタンド席の人たちにも
一生懸命手を振りサービスしてくれていました。
「大空と大地の中で」
会場のみんなに一緒に唄ってくれと。スクリーンに歌詞が出てきて
みんなで唄いました。この曲に思い入れのある方は沢山いると
思うので、記念すべき30年周年にみんなで唄うことにまた
意義を感じたりしました。
アンコール2回目。
「明日のために」
私も大好きな曲で最後の幕を閉じました。
千春が去った後、余韻が残る中エンドロールでサポートメンバーの
紹介やスタッフの全紹介が。
メモしてない上に今回は特別な状態だったこともあって
どこの場面で話したかは思い出せないのですが、とりあえず
こんなこと話してくれたっていうのを覚え書きとして書いておこうと思います。
・仙台には前日入りした。グランディ21の楽屋はとても立派で驚いたという話
・良生ちゃん(良生ちゃんとポプラ並木のあのユハラ(漢字失念)良生さんです)
から久しぶりに連絡があり、仙台に従姉妹がいるから会ってくれないかという
ことで、その方がご家族と楽屋に訪ねていらしたそうですが、その時に
従姉妹さんのご主人が「松山さん、糖尿だそうですね」と言うので
「いやあ、そうなんですよ」というような受け答えをしたら・・
そこで「これ、こけしなんですが。。」とこけしをプレゼントしてくださったそうで、
糖尿とは何の関係もなかったという話(私も糖尿に効果のある
漢方とか、そういうものだろうと思っていたので「こけし」には拍子抜けし
個人的にはこの話がツボで相当笑いました)
・時事ネタはある意味千春の専売特許のようなものですが、
「北朝鮮のこと」はキムヨンナム氏の記者会見にあの日行くべきでは
なかったと、マスコミは拒否して帰ってくるべきだったと痛烈批判。
「亀田の判定問題」も亀田自身はよく戦った。ジャッジが悪かったと。
秋田のあの悲しい出来事にも、マスコミを厳しく批判、同じような人形を
作って川から流したりする行為を放送する、あれは警察がすべきことで
マスコミのすることではない。彩香ちゃんや豪憲くんに対する冒涜だと。
・宗男さんの話を。宗男さんはきっと死んだら地獄へ行くだろう、その
擁護をした自分も地獄行きだろうと。だから、みんなが間違って地獄に
来ても、俺たちが道案内をしてやるから心配するなと(笑)
・昔、竹田さんと約束したことがある。酒・煙草・女のどれか一つを
止めなさいと。酒・煙草は喉によくない。女は声を吸い取る。
曲を作るのに、煙草がないと口寂しいので煙草は止められない。
女はむこうがほっとかない、そしたら酒を止めるしかない。
ということで酒は基本的にはのまない。
・MCの時に千春が水を飲み、これは酒ではなくてただの水だと(笑)
コップに入った水で例え話を。
コップに水をいっぱい汲めと言われたのに、ここまでしか(3分の2ぐらい)
汲めなかった時の怒り方を血液型別に面白く話してくれた。
(メモ取ってないので、詳しく書けません)
・森蘭丸っていう名前を聞いたことのあるやつ拍手してくれ。
織田信長の小姓だった蘭丸が、みんなで食事をしているときに明智だけが
箸を動かさなかったのに気づき、何か企てているのかもしれないから気をつけて
くださいと信長に忠告したが、信長は気にもしなかった。
そのあと、信長は夢の話をした。蘭丸は「それは正夢です、明智さまに
気をつけてください」と言う。その夢とはネズミが牛を食べる夢で、信長は丑年
光秀はネズミ年だった。その時信長は本気にしなかったが、のちに本能寺で
光秀に倒される。その反乱が起きたとき、信長は蘭丸に誰がこの謀反を企てたと
尋ねると「明智さまにございます」と。信長はそれを聞き「是非もない」とこたえた。
・負ける事を恐れないで欲しい。失敗することは恥ずかしいことでもなんでもない
一番怖いのは挑戦しなくなることだ。
・デビューした時からずっとインタビューで嫌いな質問があった。
昔の記事とか持ってる人がいたら見てもらうとわかるけど、
夢はなんですか?と聞かれてまともに答えていない。
足寄という田舎町で生まれて何のバックボーンもなく出てきてデビューできて
今、こうやって30年も唄い続けてこられた。
これが夢でなくて他に何があるんだろう?
今こうやって唄っていることが夢です。
・松山千春が松山千春である限り、
松山千春以上のフォークシンガーは
この世にはいない
あなたがあなたでいる限り、あなた以上の人はこの世にはいない。
もっと沢山MCがあり、書いてるうちに思い出したりもしたんだけど
メモを取らなく、かなり怪しい記憶力のみなのでこの辺にしておきます。
後は、WOWOWのTV放送を待ちましょう(笑)
最後に・・
千春
元気で唄ってきてくれてありがとう。
メッセージを届け続けてくれてありがとう。
勇気や夢や希望や元気や、言葉に出来ないほどの沢山の想いを
ありがとう。
私も貴方を30年、見守り続けることが出来て本当に幸せです。
一生忘れられない思い出深いコンサートになったし
これからも、千春が唄い続ける限り「ついていきます」
体に気をつけて、まだまだフォークシンガーとして
この世にメッセージを送り続けてください。
30周年おめでとう、そしてありがとう。