一夜の夢恋人


ある日突然、なんのアポイントも予告もなしに自分の夢に出現してきた彼。
いや、本当はずっと意識の根底に眠っていたのかもしれない。
デビューした時からさり気なく気にはなっていたのだから。

ただ、悲しいかな自分の年齢と照らし合わせ 自然と諦めてしまうという癖が、
年を重ねるごとに多くなっていたのも否めない事実なのだ。

そんなわけで、あまりにも強烈で鮮烈なインパクトのデビュー曲も好きだったし
次のアニメソングのテーマに使われた曲も好きだったし3枚目の夏真っ盛りのリズムや
「ラジオネーム♪恋するウサギちゃん♪」のノリも大好きだった。

なのに、その時まではあくまでも曲中心で「好き」だった。

4枚目のシングルでついに完全ブレイクした彼等だが、私もその時見事ツボを抑えられ、
まんまとプロモビデオの虜となり
オフィシャルのHPで何度も何度もプロモビデオを見ることになる。
しかし、それでも楽曲の良さが際立っていて「彼」の存在にまだそれほど気がついてない愚かな自分。

きたきた来ました、そのときめく日が。
夢の中に出てきた彼は、紛れもなく本当に私の彼だった。夢の中では年齢や環境や、自分にとって
不都合なことはすべて排除されているのだからおいしくないわけがない。
私は夢日記などまったくつけていないので、起きた瞬間ぐらいしか覚えていないのだが。
とにかく幸せで満ち足りた気持ちだった。もっと続きが見たかった。

どんなシチュエーションだったかは秘密にしておくけれど。。

覚醒した瞬間から彼のことで頭がいっぱいになった。私の潜在意識の隙間にわずかに
密かに潜んでいた彼の存在は一気に例えようもない大きさとなり、低血圧の私が

アドレナリン・ドーパミンをばんばん分泌し続けるようになった。

こ・・これは稲本くん以来、久々のときめきと恋心だ。こうなると、誰も止められない私の
love sickness。
一分一秒でも彼のことが知りたくなり、どうしてもっと早くから
ちゃんと見つめていなかったのだろうと後悔するパターンに陥る。

千春の時は本土の人間の中では早いファンだったはずだが (ちゃんとデビューの頃から知っていたから)
それでも北海道のファンに比べたらずっと彼のことを知らなかった。
その空白を埋めたくて、雑誌やあらゆる限りの情報を入手する努力をしたものだった。

イナの時は、年齢的なものから節度や理性が我慢しろ〜と押さえつけていたのだと思うけれど、
それでも掲載雑誌は小さなヒトコマでも買い集めたりして 少し危ないおばさんだったかも(爆)
そして今、アキヒトsyndrome。

好きになるのにはっきりとした理由なんてない。好きって思ってからどんどん
いいところが見え始め、最終的にはきっと全てを受け入れてしまうのだ。

アキヒトの何が好きかと言われると・・それは全体的なもの(ビジュアル面)も そうだし
声もそうだし(一生懸命に歌詞をしっかり歌うとこも)ラジオで話す広島・因島の方言が
またなんともいえなく素朴でかわいらしく思えてしまう。

ただ、今回私が一番ヤラレタと確実に思ったのはなにを隠そう「視線」だった。
これは千春にもイナにも今まで感じたことのないものだ。「唄っている時のどこを見ているか
わからない視線が、たまらなくセクシーで私はこれでメロメロになりました(^^;ゞ


こうなると「サウダージ」を唄う時の表情がまたたまらないと思い何気に目を閉じたその横顔に憂いを感じ、
虚空を見つめる物憂げな視線に
胸をばくばくとときめかせる。そしてマイクの持ち方がまたセクシーだと思う。
気持ちだけは少女のようなのだ。


今、私は千春が全盛期に(アイドルのような人気だった頃)音楽雑誌に掲載された物を買うため、
本屋のコーナーに行っていた時以来
MUSICコーナーに足を運んでいる。 しかしここはさすがに恥ずかしい場所なのだ。
サッカー雑誌なら、それほど年代も男女もないような気がするのでイナの雑誌は臆することなく平気で買えるのに、
音楽コーナーに立っているのは
だいたいが、高校生ぐらいの男の子だ・・とても恥ずかしい・・・
葛藤しながらも、写真を眺めては惚れ惚れしてくる。

「まったくいい年をして」と戒める理性と「やっぱり好きなものは好きだから」と促す本能との戦いの毎日なのだ。
でもね。。。こんなふうにミーハーしてる自分が実は結構気に入っているのだ。
だから、私は一生このままおばあちゃんになってもミーハー街道をひた走っているのだろうと思う(笑)